永遠の人

永遠のダルマ(真理) - 智慧と神秘の奥義

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(10)

近年、健康や美容のために、ヨーガをする人たちが増えています。 確かに、ヨーガには、心身の健全さを促進する効果や、それによってもたらされる(健康)美への効果は大きいと言えます。 この場合のヨーガとは、主にアーサナ(坐方)やプラーナヤーマ(調気…

永遠の至福と自己実現(Self-realization)(9)

前回の記事の続きです。 「わたし」という幻想(非実在)が消えた時、同時に、「この世」という幻想(非実在)も消滅します。 しかし、それでも尚、すべてが無くなってしまう訳ではなく、「在る」(真の実在)は、在ります。 この「在る」は、直覚智でのみ識…

永遠の至福と自己実現(Self-realization)(8)

前回の記事では、 この世を認識しているマインド(心)の働きによって、五感を通して認識するこの世の全てが、形と名前をもった存在として、マインド(心)に投影され、この物質界の存在すべてが、まるで実在しているかのような認識が、マインド(心)に生じ…

永遠の至福と自己実現(Self-realization)(7)

前回の記事で書きましたが、 一元の世界を、あたかも二元の世界のように錯覚しているのは、ヨーガの世界では、マーヤという神の惑わしの力が働いているからである、と表現していますが、このような錯覚(とも言える現象)が起きてしまう原因は、私たち人間に…

永遠の至福と自己実現(Self-realization)(6)

これまでの記事で、「人の本性は、アートマンであり、ブラフマンである」ということを書きましたが、たとえ、それが体験を伴わない知識のみの理解であっても、このことを否定感なく理解することは、それほど難しくはないでしょう。 「私は、~である」という…

永遠の至福と自己実現(Self-realization)(5)

ヨーガでは、瞑想中の意識状態をいくつかの段階に分けていますが、ラージャ・ヨーガ、アシュタンガ・ヨーガでは、瞑想中の意識状態をヨーガ修行の中における第五段階目のプラティヤーハーラ(感覚の制御)、第六段階目のダーラナ(集中)、第七段階目のディ…

永遠の至福と自己実現(Self-realization)(4)

前回の記事でご紹介しましたスワミ・シヴァナンダが語っている「真我の智識」(Atman-Jnana)とは、以前の記事「わたしは誰か?(真我探究の道)」でご紹介しましたラマナ・マハルシが語っていらっしゃる「真我実現」(Self-realisation)と同じものです。 そ…

永遠の至福と自己実現(Self-realization)(3)

前回の記事で、ご紹介しました「Bliss Divine」の中で、スワミ・シヴァナンダは、 ”ブラフマンの智慧は、絶対的で直接的であり、直感的な体験である”と書いていますが、今日は、この「直観」についてです。 Reason and Intuition (理性と直感) 直感は、閃…

永遠の至福と自己実現(Self-realization)(2)

前回の記事は、アートマンの本質的な性質(私たちの本性)についての簡単な要約でしたが、この己の中に内在する真の自己であるアートマン(真我)を体験を通して識る(悟る)ことを、ヨーガの世界では、自己実現(Self-realisation)、或いは、真我実現と言い…

永遠の至福と自己実現(Self-realization)(1)

長らくお休みしていましたが、ブログ再開いたします。 The electricity of God flows down into the nervous system into the world, and be concentrated in the spine, you will behold the Maker. --Paramahansa Yogananda 神の電流は、世界の中に、(人…

ナーナ先生によるオンライン瞑想会/オンラインサットサンガ開催のご案内

<ナーナ先生によるオンライン瞑想会(初回無料)/オンラインサットサンガ開催のご案内> 今や世界的な脅威となっております新型コロナ・ウィルス感染拡大を受け、世界でも日本でも、緊急対策として、休業要請や外出自粛要請が出されておりますが、多くの方…

わたしは誰か?-真我探究の道(16)

今回の記事では、前回の記事の内容を更に詳しく見て行きたいと思います。 睡眠中、熟睡の状態にある時、感情や思考は起こらず(心は消え)、肉体感覚も消え、「わたしは存在している」という存在感も消滅していることから、「わたし」(自我とされているモノ…

わたしは誰か?-真我探究の道(15)

前回の記事で、「神は、人間が予想だにしない形で実在する」と書きましたが、そのことが明らかになったのは、ナーナ先生の恩寵の御力、シャクティ・プラーナのお陰によるものであることも、以前の記事で書きました。 通常、私たち人間の意識には、目覚めてい…

わたしは誰か?-真我探究の道(14)

これまでの記事にも書きましたが、クンダリニー・シャクティが、初めて目覚めた後は、目には見えない存在である「神」を、実在感を持った存在として感じるようになり、神の存在そのものは、わたしの中では、揺るぎない事実となりましたが、しかし、それでも…

わたしは誰か?-真我探究の道(13)

前回までの3回に渡り、「明け渡し」(バクティ=神への献身)とはどのようなものなのか?について、シュリー・ラマナ・マハルシの御言葉をご紹介しましたが、ここで、今一度、「明け渡し」の基本事項を再確認したいと思います。 まず、誰に何を「明け渡す」…

わたしは誰か?-真我探究の道(12)

ナーナ先生のお力のお陰で、プラナーナの恩寵に与ることで、超自然的な体験が起き、その体験により明らかになったことがあります。 それは、いままで主役の座に居座り、すべての行為、思考、感情の司令塔であり、この世を体験する主権を握っていると思い込ん…

わたしは誰か?-真我探究の道(11)

これまでの記事で、わたしにとってナーナ先生は、わたしの中で真我を明らかにして下さった真のグル(師)であると書きましたが、今回は、ナーナ先生のお力により明らかになったことを、少し丁寧に言葉で描写してみようと思います。 (それは、真我そのもので…

わたしは誰か?-真我探究の道(10)

前回、数十年前に起きたクンダリニーが目覚めた体験について書きましたが、その前後に、夢を見ているかのような不思議な体験が次々と起こりました。 それまで、スピリチュアルな本や情報に触れたことが無く、読んだ本は、文学や科学、心理学などで、宗教とも…

わたしは誰か?-真我探究の道(9)

以前の記事「わたしは誰か?-真我探究の道(5)」で述べた通り、ナーナ先生から発せられるシャクティ・プラーナに初めて触れた瞬間に、自己の本性を覆っていた「無知」というヴェールが剥がれて、その時初めて、「ソレ」を識ることになったのですが、その…

わたしは誰か?-真我探究の道(8)

前回まで3回に渡り、「グル」(師)について、シュリ・ラマナ・マハルシの御言葉をご紹介することにより、「グル」(師)とはどのような存在か?また、その役割や働きなどについて理解を深めてきました。 釈迦やイエス・キリストやその他多くの「聖人」と言…

わたしは誰か?-真我探究の道(7)

前回と前々回の記事で、シュリ・ラマナ・マハルシとスワミ・ヴィヴェーカーナンダの遺されたお言葉をご紹介して、ライオン(真我)でいらっしゃるグル(導師)により、私たちヒツジライオン(真我であることをすっかり忘れている人間)も、実はヒツジ(人間…

わたしは誰か?-真我探究の道(6)

前回の記事では、五年ほど前のナーナ先生の恩寵のエネルギー、シャクティ・プラーナによって突然起きた真理の一瞥体験について書きましたが、それがどうして起きたのか?について、しばらく経ってから知ることになりました。 その理解を言葉にしたものを、2…

わたしは誰か?-真我探究の道(5)

これまで数回に渡り、わたしたちを含むすべての存在の本性である真我(アートマン)を知らずに、一人の人間として生きているわたしたちが、己の真の本性についての理解を深めるために、シュリ・ラマナ・マハルシの遺された御言葉から、そのヒントとなる部分…

わたしは誰か?-真我探究の道(4)

シュリ・ラマナ・マハルシの遺された叡智の言葉を辿ることで、わたしたちの本性である真我(アートマン)について、少しでも理解を深めることができるように、特に重要だと思われる部分を抜粋して、ご紹介しています。 前回ご紹介した中では、ラマナは、真のシ…

わたしは誰か?-真我探究の道(3)

わたしは誰か? その答えは、簡単です。 真我(アートマン)です。 しかし、この自己の本性である真我(アートマン)を知ることは、現実には、そう簡単ではありません。 個我(ジーヴァ)は、アートマンであるにも拘わらず、アートマンを知らずに、一生を終え…

わたしは誰か?-真我探究の道(2)

前回より、これまでと趣向を変えて、あらゆるウパニシャッドの文献が究極の真理として語っている「わたしは誰か?-アートマン(真我)である」という最奥の叡智に至る手法として、シュリー・ラマナ・マハルシの「真我探究」についてご紹介しています。 人に…

わたしは誰か?-真我探究の道(1)

これまでの記事で、私たちの体に眠っている生命エネルギーの源であるクンダリニーについてご紹介してきました。 また、前回の記事では、シュリー・ラマナ・マハルシが「クンダリニーはアートマン(真我)である」と語っていらっしゃることも、ご紹介しました…

クンダリニーについて(10)

前回の記事では、ナーナ先生の実際のクンダリニー覚醒体験をご紹介させて頂きましたが、このクンダリニーとは一体何なのでしょうか? 人の体の仙骨辺りにあるムーラダーラ・チャクラに眠っていると言われている「蛇の力」とは、一体何なのでしょうか? ジニ…

クンダリニーについて(9)

これまで「クンダリニー」という人間に内在する生命エネルギーの源の力(シャクティ)について、それがどのようなモノであるか?ご紹介してきましたが、今回は、実際に「クンダリニー」が覚醒した方の体験記をご紹介したいと思います。 クンダリニーは、誰に…

クンダリニーについて(8)

私たちの肉体に眠ったように内在している生命エネルギーの源の力を、古くインドでは、クンダリニーと命名し、このクンダリニーを目覚めさせることが、ヨーガの目的のひとつとされました。 その技法は、クンダリニー・ヨーガとしてまとめられ、今日でも、その…