永遠の人

永遠のダルマ(真理) - 智慧と神秘の奥義

2020-01-01から1年間の記事一覧

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(20)

ここ数回に渡り、スワミ・シヴァナンダによるヨーガ的な視点から見た「人間」についての考察をご紹介しています。 これまでは、多次元的な視点から見た「人間」についてご紹介しましたが、今回は、この二元世界における生物学的、進化論的な視点から見た「人…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(19)

前回の記事では、「願望が、人間をこの世(地球)に縛りつけている一番の要因であり、己の中にある「神性」を悟ることを妨げている最も大きな障壁である」という主旨のスワミ・シヴァナンダの御言葉をご紹介しました。 何かを得たい、何かを達成したいという…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(18)

これまでの記事で、”「神性」こそが、私たち人間の真の本質、本性である”と書きましたが、このことに気づいている人達は、まだ極僅かであり、「人間」と「神」の間には、大きな分離や隔たりがあるというのが、一般的な感覚でしょう。 「人間」は被造物であっ…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(17)

前回の記事では、「人間」は、身体、心(マインド)、霊(魂)の「三位一体」であるとご紹介しましたが、身体と心(マインド)は、自我意識で簡単に把握できますが、霊(魂)となると、その実体を掴んでいる人は、かなり少ないと言えるでしょう。 ヨーガに卓…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(16)

今回から数回に渡り、「人間」をテーマに、ヨーガ的な観点からの「人間像」をご紹介したいと思います。 私たちは、「人間」、生物学的な分類では、ホモ・サピエンス(知恵のある人の意)であり、生物学的に言うと、『直立二足歩行によって、ヒトは体躯に対し…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(15)

己の内奥に内在している「真の自己」であるアートマンを悟る(実現する)ことは、私たち一般人にとっては、そう簡単なことではないとは言え、不可能という訳でもありません。(その一つの良いお手本として、ナーナ先生がいて下さいます) 個人個人の「意識の…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(14)

「ヨーガ」について、スワミ・シヴァナンダの「Bliss Divine]」から抜粋してご紹介していますが、その中で、『神を悟るための四つの主な道は、カルマ・ヨーガ、バクティ・ヨーガ、ラージャ・ヨーガ、ジニャーナ・ヨーガである』ことを、前回までの記事でご紹…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(13)

前回の記事では、神を悟る(体験する)ための主な道(ヨーガ)として、カルマ・ヨーガ、バクティ・ヨーガ、ジュナーナ・ヨーガをご紹介しました。 これらのヨーガを通して、私たちが、真の自己として、私たち人間の内奥に内在していらっしゃる実在としての「…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(12)

前回から、「ヨーガ」についてご紹介していますが、 私たちが「ヨーガ」と聞くと、先ず、ハタ・ヨーガの行法である「アーサナ」(体位坐法・ポーズ)やプラーナヤーマ(調気法)を思い浮かべる人が多いと思われます。 しかし、ここでは、「ヨーガ」の本来の…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(11)

今回のテーマは、前回に引き続き、「ヨーガ」についてです。 今ある地球上のあらゆる宗教、あらゆる思想体系、あらゆる修行体系の中で、「ヨーガ」のように、至高の一者である「神との合一」をその主目的にしているものはない、と言えるでしょう。 その主目…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(10)

近年、健康や美容のために、ヨーガをする人たちが増えています。 確かに、ヨーガには、心身の健全さを促進する効果や、それによってもたらされる(健康)美への効果は大きいと言えます。 この場合のヨーガとは、主にアーサナ(坐方)やプラーナヤーマ(調気…

永遠の至福と自己実現(Self-realization)(9)

前回の記事の続きです。 「わたし」という幻想(非実在)が消えた時、同時に、「この世」という幻想(非実在)も消滅します。 しかし、それでも尚、すべてが無くなってしまう訳ではなく、「在る」(真の実在)は、在ります。 この「在る」は、直覚智でのみ識…

永遠の至福と自己実現(Self-realization)(8)

前回の記事では、 この世を認識しているマインド(心)の働きによって、五感を通して認識するこの世の全てが、形と名前をもった存在として、マインド(心)に投影され、この物質界の存在すべてが、まるで実在しているかのような認識が、マインド(心)に生じ…

永遠の至福と自己実現(Self-realization)(7)

前回の記事で書きましたが、 一元の世界を、あたかも二元の世界のように錯覚しているのは、ヨーガの世界では、マーヤという神の惑わしの力が働いているからである、と表現していますが、このような錯覚(とも言える現象)が起きてしまう原因は、私たち人間に…

永遠の至福と自己実現(Self-realization)(6)

これまでの記事で、「人の本性は、アートマンであり、ブラフマンである」ということを書きましたが、たとえ、それが体験を伴わない知識のみの理解であっても、このことを否定感なく理解することは、それほど難しくはないでしょう。 「私は、~である」という…

永遠の至福と自己実現(Self-realization)(5)

ヨーガでは、瞑想中の意識状態をいくつかの段階に分けていますが、ラージャ・ヨーガ、アシュタンガ・ヨーガでは、瞑想中の意識状態をヨーガ修行の中における第五段階目のプラティヤーハーラ(感覚の制御)、第六段階目のダーラナ(集中)、第七段階目のディ…

永遠の至福と自己実現(Self-realization)(4)

前回の記事でご紹介しましたスワミ・シヴァナンダが語っている「真我の智識」(Atman-Jnana)とは、以前の記事「わたしは誰か?(真我探究の道)」でご紹介しましたラマナ・マハルシが語っていらっしゃる「真我実現」(Self-realisation)と同じものです。 そ…

永遠の至福と自己実現(Self-realization)(3)

前回の記事で、ご紹介しました「Bliss Divine」の中で、スワミ・シヴァナンダは、 ”ブラフマンの智慧は、絶対的で直接的であり、直感的な体験である”と書いていますが、今日は、この「直観」についてです。 Reason and Intuition (理性と直感) 直感は、閃…

永遠の至福と自己実現(Self-realization)(2)

前回の記事は、アートマンの本質的な性質(私たちの本性)についての簡単な要約でしたが、この己の中に内在する真の自己であるアートマン(真我)を体験を通して識る(悟る)ことを、ヨーガの世界では、自己実現(Self-realisation)、或いは、真我実現と言い…

永遠の至福と自己実現(Self-realization)(1)

長らくお休みしていましたが、ブログ再開いたします。 The electricity of God flows down into the nervous system into the world, and be concentrated in the spine, you will behold the Maker. --Paramahansa Yogananda 神の電流は、世界の中に、(人…

ナーナ先生によるオンライン瞑想会/オンラインサットサンガ開催のご案内

<ナーナ先生によるオンライン瞑想会(初回無料)/オンラインサットサンガ開催のご案内> 今や世界的な脅威となっております新型コロナ・ウィルス感染拡大を受け、世界でも日本でも、緊急対策として、休業要請や外出自粛要請が出されておりますが、多くの方…

わたしは誰か?-真我探究の道(16)

今回の記事では、前回の記事の内容を更に詳しく見て行きたいと思います。 睡眠中、熟睡の状態にある時、感情や思考は起こらず(心は消え)、肉体感覚も消え、「わたしは存在している」という存在感も消滅していることから、「わたし」(自我とされているモノ…