永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(16)
今回から数回に渡り、「人間」をテーマに、ヨーガ的な観点からの「人間像」をご紹介したいと思います。
私たちは、「人間」、生物学的な分類では、ホモ・サピエンス(知恵のある人の意)であり、生物学的に言うと、『直立二足歩行によって、ヒトは体躯に対して際立って大きな頭部を支えることが可能になった。結果、大脳の発達をもたらし、極めて高い知能を得た。加えて上肢が自由になったことにより、道具の製作・使用を行うようになり、身ぶり言語と発声・発音言語の発達が起き、文化活動が可能となった。』(Wikipediaより)と表現される生物(動物)であり、現在地球上で、最も広く分布する生物種である、と言えます。
このような表現とは別に、「人間」に対するあなたが抱いているイメージは、どういうものでしょうか?
「人間」であるあなたが、「自己(自分)」として把握している「人間」とは、どのような存在でしょうか?
あなたが、抱いている「人間像」は、あなたが自分自身に対して抱いている「自己イメージ」でもあります。
そして、この「自己イメージ」は、そのまま、あなたの意識の反映でもあるのです。
これからご紹介しますスワミ・シヴァナンダの「人間」についての解説は、私たち一般人が抱いている一般的な「人間像」とは異なっているかもしれませんが、ヨーガ、或いは、ウパニシャッド(インド哲学)の世界では、「人間」をこのような存在として捉えています。
果たして、一般的な「人間像」と、ヨーガ的な観点からの「人間像」との間に、どのような違いがあり、また、どのような共通点があるでしょうか?
このヨーガにおける「人間像」は、「自己探求」や「自己実現」(Self-Realisation)における基本的な考え方であるため、この「人間」という存在の基本的な根本構造を理解することによって、全宇宙における多次元的な(多重構造的な)存在としての「自己」への理解が深まり、自己の本質であるアートマンへと至る道が、より明確となることでしょう。
Man(人間)
赤ん坊は、オギャーと泣く。
子どもは、飛び跳ね、踊り、おもちゃで遊ぶ。
学生は、本を持って歩く。
成長した青年は、学位を得る。
若者は、口髭をより合わせ、闘い、口論し、女性の後を追いかける。
彼は、名声と評判とを得ようとし、富を蓄え、子どもをもうける。
そして、年老いて、眼鏡をかけ、入れ歯をし、杖を使ってよろよろ歩く。
終に、彼は、ちょっと間をおいて、息を引き取る。
熱された鉄片の上にまかれた水の一滴は、シューという音をたてて、即座に気化される。
人間は、人生と呼ばれる短い期間の間、少しばかり音をたてて、たちまちの内に消えて行く。
人間とは、何なのか?
彼は、何になれるのか?
心(マインド)とは、何なのか?
何が、一番良い状態なのか?
これらについての学びは、実に有益である。
Body, Mind and Soul(身体、心、魂)
西洋人にとっては、人間は、単に、心(マインド)を賦与され、魂を所有している物質的な創造物である。
ヒンドゥーの人々にとっては、人間は、本質的には、心(マインド)を通して彼自身を表現している魂であり、物質次元上の機能の写しとして、身体をもっている魂である。
人間は、身体を持っている魂である。
人間は、本質的には、霊的な存在である。
人間は、生きる、それは、本質では霊であり、魂だからである。
人間の真の性質は、神である。
肉体と知性は、内なる魂に依存しているが、人間はそれについては、ほとんど知らないか、全く知らない。
霊を悟る(実現する)と、人間は、安心、確信、完全さ、自由、独立、不死、永遠の至福を達成する。
すべての人間は、生まれながらに、平等である。
一つのアートマンが、すべての存在の中に、等しく住んでいる。
意識の性質によって、すべての人間は似ているが、しかし、心(マインド)と命の性質によって、彼らは広範囲に分かれている。
数個の電球を通って流れる電流は、一つであり、同じであるが、異なる種類の電球のために、異なっているように見られる。
そう、人間も、心(マインド)と異なる種類の気質によって、異なっている。
人間は、身体、心(マインド)、魂の三位一体である。
意識は、心(マインド)と(肉体という)物質によって覆いをかけられている。
それ故、人間は、彼の本質的な神聖なる性質を悟る(実現する)ことができない。
人間が、心(マインド)と物質の束縛から解放されない限り、彼は、真の自己であるアートマンの智識を持つことはできない。
(Bliss Divine by Swami Sivananda)
次回に続きます。
Hari Om Tat Sat!
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