永遠の人

永遠のダルマ(真理) - 智慧と神秘の奥義

永遠の至福と自己実現(Self-realization)(9)

前回の記事の続きです。

「わたし」という幻想(非実在)が消えた時、同時に、「この世」という幻想(非実在)も消滅します。

しかし、それでも尚、すべてが無くなってしまう訳ではなく、「在る」(真の実在)は、在ります。

この「在る」は、直覚智でのみ識ることができ、この直覚智が起こるようにとの意図で、修行と呼ばれている訓練体系が生まれ、太古より現在に至るまで、人から人へと伝承されてきました。

その最も効果的な結果がもたらされるとされている修行が、ヨーガであり、現在では、〇〇ヨーガと呼ばれる幾種類ものヨーガの訓練体系が編み出されています。

 

ヨーガの究極的な目的は、ヨーガという言葉が示す通り、「統一」ですが、何故、人はヨーガ修行により「統一」を求めるのか?目指すのか?という疑問が湧きます。

 

この「統一」に対する言葉に「分離」があります。

多くの人間に生じている問題や根本的な疑問は、あらゆるモノから「分離しているという意識、感覚」から生じていると言っても過言ではありません。

何故ならば、内側の「分離(感)」は、外側の世界に対立を生み出すからです。

このことから、この「分離(感)」は、人間社会における多くの対立現象、分裂現象を引き起こしている原因と考えることができます。

 

「統一」とは、「分離」と「分離」の結合ではなく、「分離」そのものの消滅であり、「ただ一つ」であることを識ることによって、もたらされます。

 

前回の記事にも書きましたが、私たち人間に生じている「分離(感)」は、「個という幻想」であり「錯覚」です。

 「錯覚」ゆえ、「個という幻想」が消滅することは、元々は「分離」がなかったことを識ることでもあります。

(「分離」と言っても、実際には、マインド上に生じているただの「分離感」であり、「分離」しているように見えているだけ、感じているだけ、なのです。

実は、存在の深い部分(分離感が生じている意識の層よりも更に深い部分)では、分離はなく、すべては「ひとつ」なのですが、表層の意識であるマインドには、このことがわからないために、脳に生じている誤った認識が基になって、「分離(感)」という「錯覚」が生じています)

 

在るのは、「ただひとつ」だけであり、「分離」は、人のマインドの中にだけ在るのです。

このことを「錯覚」と呼びましたが、「錯覚」であるからには、いつか必ず「錯覚」は消滅します。

 

マインドが見ている夢は、「分離した世界」ですが、それは、マインドの中にしかありません。

ただそのことが、マインド(=わたし)には、わからないために、マインド(=わたし)は、そのことを認めようとしませんが、マインド(=わたし)が認めなくても、真実は真実なのです。

例えば、地球は、赤道上では時速約1700kmの速さで自転していますが、このことは科学的に証明されているため、その真偽を疑う人は、そう多くはいないでしょう。

しかし、そのことを疑っていない人であっても、そのことを実感として感じている人は、ほとんどいないというのも事実でしょう。

このように、実際に起きていることと、人間に生じている感覚や認識が一致しない、ということは、人間が意識していないだけで、多々あるのです。

 

この「ただ一つ」を更に深く理解するために、スワミ・シヴァナンダの続きのメッセージをご紹介したいと思います。

 

 

Unity and Existence (単一性と存在)      

 

一つの魂が、すべての中に宿っている。

一つの人間性、一つの兄弟的なつながり、一つのアートマン的なつながりがある。

身分が高い人も、低い人もいない。

すべては、平等であり、違いは、無益である。

人が作った障壁は、情け容赦なく、破壊されるべきである。

その時だけ、この世界に平和があるだろう。

人間というただ一つのカースト(身分)、愛というただ一つの宗教があるだけである。

ただ一つの戒律、真実という戒律があるだけであり、因果の法則というただ一つの法則があるだけである。

遍在する全知全能の神である唯一の神が、いらっしゃるだけである。

ハートの言葉、或いは、静寂の言葉というただ一つの言葉があるだけである。

すべての命は一つであり、世界は一つの家であり、すべては、一つの人間家族のメンバーである。

すべての創造物は、有機的な統一体であり、誰も、その統一体から独立してはいない。

人は、自分を他者から分離させることによって、自分自身を惨めにしてしまう。

分離は、死であり、統一が、永遠の命なのだ。

宇宙的な愛を養いなさい。

すべてを包括し、すべてを抱擁しなさい。

他者の価値を認めなさい。

人と人とを分離させるすべての障壁、人種、宗教や生まれつきの偏見を破壊しなさい。

すべての生物の内側に、不死の本質である非二元の原理を悟りなさい。

動物を保護しなさい。

すべての命を神聖たらしめなさい。

その時、この世は、平和と静けさの天国である美の楽園になるだろう。

アートマンがすべての生きとし生けるモノの中に住まわれている時、あなたは、何故、他者を嫌うのだろうか?

あなたは、何故、他者をあざ笑らい、眉をひそめるのか?

あなたは、何故、とげとげしい言葉を使うのか?

あなたは、何故、他者を支配し、いばりちらそうとするのか?

あなたは、何故、他者を搾取するのか?

あなたは、何故、不寛容なのか?

これは、愚の骨頂ではないか?

これは、まったくの無知ではないか?

一つの家族のメンバーとして生きることを学びなさい。

一つの人間性という理想を擁護しなさい。

一つの世界で平和に生きなさい。

すべては、神の子たちである

全世界は、神の一つの家族である。

これを感じ、実現し、幸せになりなさい。

すべての中に一つを見出し、一つの中にすべてを見出しなさい。

「私はすべてである」「私はすべての中にある」と感じなさい。

「すべての身体は、私のものである。全世界は、私の身体であり、私の家である」と感じなさい。

「私は、すべての手で仕事をする。私はすべての口で物を食べる。」と感じなさい。

「私は、すべての中の不死なる自己である」と感じなさい。

これらの決まり文句を一日に何回も心の中で唱えなさい。

フットボールやテニスをする時、飲食をする時、話し、歌う時、坐り、歩く時、お風呂に入り着替える時、手紙を書く時、仕事場で働く時、自然の呼びかけに答える時、オーム(聖音)を心の中で唱え、命の同一性、意識の単一性を感じなさい。

どんな瞬間も、行為、思考、感覚を霊的にしなさい。

それらをヨーガ(統一)に変えなさい。」

(Bliss Divine by Swami Sivananda)

 

 

次回に続きます。

 

 

Hari Om Tat Sat!

So ham !

 

 

 

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