永遠の人

永遠のダルマ(真理) - 智慧と神秘の奥義

「食物についての識別」について(9)

前回ご紹介しました聖ラーマクリシュナのお言葉に、『純粋な心、純粋な知性、純粋なアートマン、この三つは同じものだ』とありましたが、

この純粋なアートマンを理解するために、更に違う言葉を用いてみましょう。

 

純粋な意識、純粋なエネルギー、これらもまた、純粋なアートマンだと言うことができます。

 

人間においては、心と身体、意識とエネルギーは、お互いに密接な関係にあり、切っても切れない関係にあると言えます。

 

体を浄化すると、心も浄化します。

すると、意識も浄化され、エネルギーも浄化される、という構図になっていると言うことができます。

 

体の浄化は、人間にとっては、心がけ次第では、比較的実践しやすい領域だと思われますので、食物をエネルギー的な観点から見ることで、最終的にエネルギーの浄化につながっていくことができるように、食物が持つエネルギーについて理解を深め、食物によって体を浄化する実践方法に応用できるように、詳細にご紹介していきたいと思います。

 

 

『食べ物が持つエネルギーは、以下のような多くの要因に基づいている。

  • 資質(動物性食品・野菜・ミネラル、野生種・栽培種、在来純粋種・雑種・遺伝子組み換え種子、自然農法・有機農法・化学農法、伝統製法・自然製法・化学的処理、天然醸造・人工的促成製法、その他の要因)
  • 動き・方向性(上昇し拡散する動き、非常に膨張する活発な動き、下降する動き、内向きの固形化する動き、溶解・浮上する動き)
  • 体温に及ぼす影響(冷やす、温める、冷たい、熱い、室温)
  • 味覚(酸味・苦味・甘味・辛味・塩味)。

 

食べ物の栄養分や物質的成分を含め、形・大きさ・色・手触り・その他の特徴もエネルギーを形作る要因となる。

何か食べ物を口にするとき、私たちは、このような資質のすべてを波動と振動の形で体内に取り入れており、それらが、血液・臓器・組織・細胞・意識に影響を及ぼしている。

食べ物が、どのように収穫・輸送・加工・貯蔵・調理されて、食べられるかという過程においても、そのエネルギーや私たちの健康や意識に与える効果にさらに修正・変更が加えられる。

以下にマクロビオティック食事法で用いられる主要な食べ物を取り上げ、その概略を展望する。

 

<全粒穀物

全粒穀物は、人類の進化の基盤であり、強力な平和のエネルギーを与えてくれるものである。

穀物の茎は、脳と脊柱に関連し、人間の直立姿勢と知性の発達に寄与している。

全粒穀物は、地中にしっかり根を張って、大地と大空のエネルギーを統合しながら、天に向かってまっすぐに生長する。

穀物1粒ずつの外側にある小さな触角状の部分から、天の力が吸収され、大地から立ちのぼるエネルギーが、内胚乳や籾殻など殻の内層を養っている。

穀物を多く食べると、ちょうど穀物の穂が風にしなるように、私たちの体も強靭かつ柔軟に成長して、あらゆる天候・難題・困難に立ち向かっていくことができるのである。

穀物は、地上でもっとも豊富に繁茂する作物であり、大暑から酷寒まで多様な気候にさらされて生長することによって、偉大なる柔軟性を体現している。

挽き割り・圧扁・フレーク・炒ってはぜさせた穀物加工品、パン・クラッカー・マフィン・ビスケット・ペストリーなど堅く焼き締めた小麦粉製品、トルティーヤチャパティ・ピタ・パンケーキなどの柔らかな小麦粉製品、みそ・しょうゆ・ビール・ウィスキー・日本酒などの発酵食品や飲み物をはじめとして、穀物を材料として作られる製品は、実に多岐にわたっている。

穀物は、長期間保存することが可能で、そのエネルギーも非常に長い間保存され、古代の墓から発掘された穀物は、何千年もの時間を経た後、発芽している。

こうした穀物の持つ長い生命力は、古来、不作や飢餓という事態が発生したおりにコミュニティーを守る役目を果たしてきた。

 

栄養成分という側面から見ると全粒穀物には、消化・排出作用を促進する複合炭水化物と食物繊維が豊富に含まれ、神経系を刺激し精神活動を円滑化するビタミンB,身体の成長を促し、ホルモン分泌機能を向上・維持する効果がある質のよいたんぱく質、骨や歯を丈夫にするカルシウムその他のミネラル分、血液を丈夫にして循環をよくする働きの鉄分などのミネラル、ビタミン類も多く含まれている。

 

環境面からすると、穀物は、その生長と消費に関して、地球資源を不必要に浪費せず、収穫・貯蔵・加工・輸送に際し、最小限のエネルギーを使うだけである。

全粒穀物を毎日食べることは、心臓病・がん・糖尿病・その他の慢性病の進行を予防するためにもっとも重要な唯一の方法である。

穀物は、日々の食事や特別料理を作るほかに、お茶や湿布などの家庭療法にも用いられる。

例えば、米のふすまである糠は、昔からさまざまな皮膚病の治療に有効な湿布剤を作るために使われてきた。

主な穀物とそのエネルギー効果は、以下の通りである。

 

★玄米には、エネルギーと栄養がバランスよいほぼ完全な形で含まれ、すべての臓器・機能を養って、特に脳・脊柱・肺・腸・腎臓・膀胱・生殖器に効果的であり、日々の強力なエネルギーが供給されて、心を平静に保ち、適切な判断力を下せるようになる。

古来、米は、同一性の心境を発達させて、他者との連帯感を築き、スピリチュアルな成長を促すために食べられてきた。

もち米は、体を温めて活力を与えてくれる。

もち米をついて小さな塊にしたもちは、母親の母乳の出を促進させ、親子の情愛を深めるために用いられてきた。

大麦は、体の熱を冷ます軽いエネルギーを持ち、肝臓や胆のうの機能を養うもので、治病目的としては、体内に蓄積された過剰な動物性たんぱく質や脂肪の排出を促進させるために用いられる。

 

★雑穀は、強力な調和エネルギーを供給し、実用的かつ創造的な思考力・発明の才・他者への同情心などをもたらしてくれる。

また膵臓脾臓・胃を養うもので、特に糖尿病・低血糖症・リンパ腫・およびこれらの臓器に関連する疾患に有効である。

 

★全粒小麦は、特に穀粒の形で食べると、力強さ・勇気・洞察力を与えてくれる。

小麦粉の場合、いったん粉に挽いて、粒全体を構成する粉末状の部分となった後、再び食品に加工されて、吸収されるエネルギーとして、分析的精神に貢献する。

めん類・パスタ・パンケーキ・クレープなどの柔らかい食品には、素早く温めるエネルギーがあり、食べごたえと満足感を与えてくれる味わいがある。

パン・マフィン・クッキー・クラッカーなど、その他の小麦粉焼成食品も、食べると非常に満足感があるが、消化はよくない。

また、こうした食品は、粘液を生み出すため、消化器系や排出作用に問題がある場合には、症状が改善されるまで、食べる量を制限するか、すべて避けるようにすることが必要である。

 

★全粒オート麦は、他の穀物に比べ脂肪分が多く含まれ、強力で温まるエネルギーを持っている。

栄養たっぷりの朝食やその他の料理に使うとよいが、粘液を生み出す可能性があるため、肺や大腸に問題がある場合は、制限が必要である。

 

★トウモロコシは、穀物のなかでもっとも拡散力があり、強力な上昇・拡散エネルギーを持ち、心臓や小腸に活力を与えてくれる。

昔から全粒ごと挽いた粉でマサの生地を作ったり、トルティーヤ・アレパス・エンバナーダ・コーンブレッド・あら挽きトウモロコシなどの伝統料理に用いられてきた。

 

★ソバは、一般に使われる穀物の中で、もっとも強力なもので、強力で温まるエネルギーを持ち、激しい肉体労働や家事をする際にふさわしい。

腎臓・膀胱・生殖機能を養うが、エネルギーが強いため、非常に陰性もしくは陽性に傾いた症状の場合、制限が必要である。

全粒の形では、主にカーシャとして食べ、めんのソバは、全粒小麦と合わせて作られる。

(トウモロコソ、ソバ、ハトムギなどは、厳密な植物学の意味では穀物(シリアルグレイン)ではないが、準穀物と考えてよい)』

 (THE マクロビオティック  久司 道夫 著)

 

 

 

 

ムクジェー

「ハリバーブがあなた様の昨日のお話をきいて、びっくりしておりました!

『サーンキャ哲学や、パタンジャリのヨーガスートラや、ヴェーダンタ哲学にも、あれと同じことがちゃんと出ている。

あのかたは普通の人間ではない!』と言っていました」

 

聖ラーマクリシュナ

「ほう、わたしゃサーンキャだの、ヴェーダンタだの、勉強したことはないよ。

完全な智慧と完全な信仰とは一つのものだ。

”これではない””これでもない”と分別しつくして、最後にブラフマン智を得る。--そうしてから、一度すっかり捨てたものをまた受け入れる。

屋根に上るときは、一段一段気をつけながら上らなければならない。

上ったあとで振り返ってみると、屋根も階段と同じ材料で--煉瓦と石炭と煉瓦粉でできていることがわかるんだ!

”上”という感じがある人は、”下”の感じもある。

智慧を獲たあとは、上も下も同じに感じる。

ブラフラーダたちは第一原理をさとったとき、”我はソレなり”(ソーハム)という境地になっていた。

肉体意識が出ると、”召使いの私”(ダソーハム)--”私は神の召使い”という心境になっていた。

ハヌマーンも、時には”ソーハム”の境地になったり、時には”召使の私”--”私はソレの一部”という心境になった。

なぜ信仰を持ってこの世で暮らさなければならないのだろうね?--そうでなけりゃ、いったい人間は何を持って暮らせばいいんだい!

ほかに何をして日を過ごせばいいのかね。

”ワタシ”はどうしても無くならないから、”ワタシ”という壺がある間は、”ソーハム”にはならない。

三昧に入れば”私”は消える。--そのときは、アルものがアルだけだ。

ラームプラサードはこう言っているよ--『そのあとは、私がいいのかあなたがいいか、それを知るのはあなただけ』

”私”が残っている間は、信仰者として生きるのが一番いいんだよ!

”我こそ至高者”(バガヴァーン)というのはよくない。

”ヘ ジーヴァ、バクトボト、ナ、チャ、クリシュナボト!”個霊はクリシュナに非ず、クリシュナの信者なり)”--でも、神自らがひきよせて下さる場合は話が別だ。

主人が召使いをことのほか愛して、『ここへおいて、そばにお坐り、私とお前は一心同体だよ』と言うようなもんだからね。

ガンジスの波とは言うが、ガンジス河は波のものではないだろう?

シヴァには二つの境地がある。

至高の喜び(アートマラーマ、真我に没入したときは”ソーハム”の境地で--ヨーガの状態で心身ともに静止している。

一方、”私”という感じが浮き上がるときは、ラーマ!ラーマ!と叫びながら踊っている。

動かない人は動くこともある。

今、お前はジッとしている。

でも少し経つと、そのお前が何か仕事をする。

智慧と信仰は、本質は同じものだ。--或る人はただ”水”と言い、ある人は”水の塊(氷)”と言うだけのちがいだ」

 

「お前たちは誰だ、どこにいる?

皆になっていなさるのは、あの御方なんだ。

あの御方がわからぬ間は、”私”、”私”と言ってうろつき廻っているんだ。

誰でもあの御方を知ることが出来るんだよ--誰でも解脱して自由になれるんだ。

ただ、朝、食べる人もあり、昼、または夕方、食べる人もある。

でも、食べ損なう人はいない、ということさ。

誰でも、すべての人が自分の本性を知ることが出来るんだよ」

 

「”私”とは何か、これをよく探してみることだ。

”私”は、骨か、肉か、それとも血か、腸だろうか?

私をどんどん探していくと、”あなた”に行きつく。

つまり、奥の奥には、あの神の力のほか、何もないんだ。

”私”は無い!--あの御方だけだ。」

(大聖ラーマクリシュナ 不滅の言葉  マヘンドラ・グプタ著)

 

 

 

 

「わたしはもう一度

君に最高の知識を話して聞かせよう

これを知って聖者たちはことごとく

完成の域に達したのだ

 

この知識を体得することによって

人はわたしの性質と同化して

物質宇宙の創始期に生まれることなく

壊滅の時にも何のかかわりもない

(バガヴァッド・ギーター第14章1-2)

 

 

 

 

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