永遠の人

永遠のダルマ(真理) - 智慧と神秘の奥義

プラーナについて(9)

これまで、何回にも渡ってこの私たちの肉体に宿る生命エネルギーであるプラーナについてご紹介してきましたので、プラーナとは何なのか?について、以前より格段に、理解が深まったことと思います。

 

プラーナについて知ることは、意識が、この物質次元から、より微細なエネルギー次元へシフトしていくことに繋がっていき、やがて、それは、個我の最奥に存在するアートマン(真我)そして、更には、宇宙エネルギーの源である至高の存在であるブラフマン(宇宙我)へと至る一連のつながりの発端を掴むことに繋がっていくことになります。

 

この物質世界に、一時的に現れては消えていく「表面上のわたし」は、プラーナ(生命エネルギー)に生かされている肉体と心を使って、この世を経験していますが、このプラーナ(生命エネルギー)と肉体と心の関係を、スワミ・シヴァナンダが、著書の中で、とても分かり易く解説して下さっていますので、ご紹介したいと思います。

 

 

『この世には二つの主要な物質がある。

それは「心」と「プラーナ」(生命エネルギー)である。

プラーナのあるところには、必ず心も存在する。

鼻から出た、体外の息の動きの中にさえ、心は交り合っている。

プラーナというエネルギーは、いわば心の外側の覆いなのである。

プラーナは食物を消化し、血液をつくり、栄養や脳や心に送り出している。

これによって、心は考えることができ、宇宙の真理、ブラフマンの探求を行うこともできるのである。

微細なプラーナの波動によって心は命を保ち、このお陰で人間は思考することができるのである。

精妙な心に対して、プラーナは少し粗大なものからできている。

心は、五大元素の中でもサットワと呼ばれる微細で純粋な部分が集まって形成されている。

これに対して、プラーナは五大元素のラジャスと呼ばれる活動的な部分が集合して形成されている。

まず、アンナマヤ・コーシャと呼ばれる肉体の鞘があり、次にプラーナマヤ・コーシャと呼ばれるプラーナの鞘が、肉体の鞘に重なるように、より広範囲に存在する。

さらにマノーヤマ・コーシャと呼ばれる心の鞘があり、プラーナの鞘より細やかである。

肉体的に他人に影響を及ぼそうとする場合には、直接相手に接触しなければならない。

しかし、プラーナの場合には、遠くにいても送り出すだけで、その生命エネルギーを他人に与えることができる。

プラーナは肉体より微細にできているためである。

何千キロ遠く離れていようと、そのこと、その人を考えるだけで、精神的に影響を与えられるのである。

 

プラーナと心は、互いに支え合うという関係にある。

それは、花とその香り、ゴマの種とゴマ油のような関係と考えるとわかりやすい。

もし一方がなくなれば、他方も存在しない。

心とプラーナの両方が存在しなくなれば、考えや想念というものも生じない。

心には、集中した状態と完全に鎮まって制御された状態がある。

純粋で静寂な要素によって浄化されると、プラーナは全身くまなく行きわたり、食べ物は完全に消化される。

 

プラーナヤーマ、すなわち、プラーナの制御、呼吸のコントロールは、精神力を高め、思考を深め、精神を豊かにする。

さらに、精神集中と瞑想を助ける。

心はしっかりと落ち着く。

プラーナヤーマによって、心は次第に粗大なものから精妙なものを感知するようになる。

だから、不必要な性的興奮を健全なかたちで抑制できる。

もし雑念が湧いて来たら、すぐに蓮華座で坐り瞑想する。

すると雑念はたちどころに消え去る。

 

我々の内面は、いくつもの層からなっている。

まず一番外側の層に言葉があり、その内側に視覚がある。

視覚は矛盾なく目でみた対象の印象を伝えるけれども、あたかも貝の真珠層を銀と見間違うことがあるように、視覚には錯覚がある。

一方、聴覚は視覚よりももっと内側にある。

なぜならば、耳はありもしない音を聴くことはないからだ。

また、耳は心の注意が向いたときにだけ機能する。

その心はプラーナに依存している。

プラーナは、アートマンに最も近いすべての一番奥に存在する。

ある時心は肉体から離れた。

その一年後、肉体に戻った時、心は感覚器官に尋ねた。

「私がいない間、どうだった?」そこで感覚器官は答えた。

「考えなしの幼児のように、ただ呼吸器官で息をし、口で物をいい、目で見、耳は聞いていただけだった」。

心は元の場所に戻り、次にプラーナに同じ質問をした。

プラーナは答えた。

「あなたは感覚器官を支配できると思っているが、私の支えなしにその能力をどうして発揮できようか」。

心はプラーナによって働き、プラーナからすべてが生じる。

この話は、プラーナが心や他の感覚器官より優位に立っていることを物語っている。』

(ヨーガとこころの科学 スワミ・シヴァナンダ)

 

 

 

『<質問者>

霊的向上の証を見たい。

どうすれば人の精神性の高さを知ることができるか。

 

<スワミ・シヴァナンダ>

霊的(スピリチュアル)向上の現われは、心の平和、陽気さ、満足、冷静さ、あらゆる状況下でも恐れを知らず、平静である、などでわかる。

精神的成長、霊性の高さはサイキックパワー(超能力)の有無では推し量れない。

霊的向上の度合いは、瞑想の時の至福感の深さでわかるものだ。

次の項目を自問自答してみよう。

 

・日々、内なる霊的修行と肉体的修行に興味が深まってきたか。

・あなたの意識は、世俗の楽しみより精神生活の方向に大きな歓びを感じ始めたか。

・求道者でないと得られないような、心の安らぎや力強さを得たと感じ取れるか。

・真理を識別する力が徐々に増したと感じられるか。

・自分の力を超えた、全知全能の神の意志と知性の働きを感じ取れるか。

・日々違った視点から物が見られるようになったか。しっかり地に足が着いたと感じるか。

・永遠不滅の神との密接な繋がりを確信できるか。

 

「はい」の答えが一つでもあれば、あなたは直実に霊的な向上の一途をたどっている証だ。

 

 

<質問者>

科学は正確にどう構築されてどう発展するかが明らかだ。

ヨーガの実践で、求道者の修行の進み具合を量る的確なしるしはあるのか。

たとえば、ヨーガ実践三カ月後、一年後、その後などに起こる経験の種類を知りたい。

 

<スワミ・シヴァナンダ>

それぞれのヨーギは異なる経験をする。

たとえば熱心にプラーナヤーマ、ハタ・ヨーガ、クリヤ・ヨーガをすることで、それぞれの段階に応じてサイキックな体験をする。

エーテル体の光を見たり、アナハタ・チャクラ(心臓のチャクラ)の音を聞いたりする。

高い段階に達したヨーギは、クンダリニーがチャクラからチャクラへと通過する時、ある確固とした実証可能な経験をする。

理由は、それぞれのチャクラには特定のタットヴァ(実在)があり、各自司る分野を持つ。

そのために特定の体験が現れるのである。

同様に、タントラ・ヨーガ(密教ヨーガ)の修行者は、霊的な体験の結果をはっきりと図表で示している。

修行法によって各自特有のシッディ(サイキック・パワー)がもたらされる。

同じ修行法を会得したヨーギは皆同じ経験を得る。

しかしこれらは下のクラスの経験である。

サイキックな経験は必ずしも修行者の精神的前進を示すものではない。

滂沱の涙を流すなど、バクティ・ヨーガの修行者の驚くような体験もある。

変った体験は必ずしも精神的な進歩を示すものではない。

精神世界の領域にいると、そこは無限の世界だ。

無限がヨーガであり、経験でもある。

各人のヨーガはそれぞれ異なる。

過去生からの潜在意識と潜在欲望を持って生まれており、それぞれが自分なりに努力して最終ゴールの神へ向かって進む。

たとえば、霊的修行が進んで超越意識、無限、永遠不滅の神に近づくと、求道者は絶大な内面の平安を感じ、言い表し難い至福に浸る。

周囲の出来事にもほとんど影響されなくなる。

のみならず、周りの人々へ至福と平和の気持ちを放射できる。

善き人となり、善きことを広める。

これが精神的に前進したかどうかの一番明らかな兆しだ。

神は完全なる善である。

神へ一歩近づいた求道者は、その分だけ善が強くなる。

悪の面は徐々に消えて純粋な徳に置き換わる。

この重要な面が欠けていると、超常的な物が見えたり聞こえても、無用の長物でしかありえない。

悟ったヨーギは、そばにいるだけで人々を善の人生に導くものである。

ヨーギのハートは宇宙の純粋な善に満ちあふれ、そのためすべてに無私の働きをする。

これがお尋ねの、ヨーガにおける進歩の度合を示す事象である。

とにかく究極の体験をする。

それは言い表しがたいものだ。

心の平和、至福、乱されることのない静寂、これも進歩の度合を示す。

究極は神と合体することである。

善をなし、徳をつんだ上で、絶え間ないヨーガの瞑想を続けることだ。

ヨーギが神と合体したと感じる経験は、どの言葉でも言い表すことはできない。

言葉を超えた体験である。

言葉を超えた世界がそこにはある。』

(ヨーガと空の科学 スワミ・シヴァナンダ)

 

 

 

これら二つのものを超越して

至高の大霊が実在する

それは至上我(パラマートマー) 不死不滅の主自身であり

宇宙三界に入って全てを支えている

 

わたしこそ滅不滅を超越した

その最も偉大な実在者である

わたしは全世界から またヴェーダから

至上主とよばれ崇め讃えられている

(バガヴァッド・ギーター第15章17-18)

 

 

 

 

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クンダリニー覚醒されましたシュリ・ナーナ先生から放たれるシャクティ・プラーナの恩寵に与るサットサンガ(真我の集い)、個人セッションが、毎月、各地で開催されています。

詳しくは、シュリ・ナーナ先生の公式ホームページをご覧下さい。

 

http://pranahna.com/ (真我が目覚めるとき――シュリ・ナーナ先生の公式HP)

 

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☆また、サットサンガに6回以上参加されると、パートナーのキヨ先生の個人セッション、チャクラの浄化(活性化)セッションとサードアイ開眼セッションを受けることができ、自分の体にあるチャクラ(の強弱)を実際に体験し、浄化し、活性化することができます。

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