永遠の人

永遠のダルマ(真理) - 智慧と神秘の奥義

2017-01-01から1年間の記事一覧

チャクラについて(8)アジナー・チャクラ(第6チャクラ)②視床、視床下部、下垂体

前回は、第6チャクラの「アジナー・チャクラ」を理解するために、松果体という脳の内分泌器官をみてみました。 松果体は、視床上部にある小さな内分泌器官ですが、 視床上部、視床、視床下部は、「間脳」を構成しており、その5分の4を占めるのが、視床です…

チャクラについて(7)-アジナー・チャクラ(第6チャクラ)その①松果体

今回取り上げるのは、眉間にあるとされる第6チャクラである「アジナー・チャクラ」です。 「アジナー」とは、「命令」という意味で、「知る」「従う」という語から派生した言葉だそうで、 ヨーガの世界では、「第三の眼」或いは「神の眼」と呼ばれることも…

チャクラについて(6)-ヴィシュッダ・チャクラ(第5チャクラ)

今回は、第5チャクラのヴィシュッダ・チャクラについて、見てみましょう。 「ヴィシュッダ」とは「浄める」という意味で、喉の真ん中辺り(喉仏)にあるチャクラです。 喉の真ん中辺りというと、甲状腺があるところですが、この甲状腺について、少し詳しく…

ブラフマランドラは、生と死の門

前回は、クンダリニーについて、スワミ・ヴィヴェーカーナンダの「ラージャ・ヨーガ」よりご紹介させて頂きましたが、 今回は、スワミ・ラーマの「聖なる旅 目的をもって生き 恩寵を受けて逝く」より、クンダリニーおよびアートマンの座であるブラフマランド…

クンダリニーの目覚め

前回の記事でご紹介させて頂きましたクンダリニーを目覚めさせるための「プラーナヤーマ」を、少しでも実践されましたでしょうか? ”スクァ・プルヴァカ”は、朝と夕方、一日に二回実践するだけでも、「心身のしずけさ」を感じることができるようになると書か…

プラーナヤーマの実践

これまで二回にわたって、「プラーナヤーマ」について見てきましたが、 今回は、スワミ・ヴィヴェーカーナンダの著書「ラージャ・ヨーガ」で示されている実践方法をご紹介したいと思います。 最初のものは、”ナディー・シュッディー”(気道浄化)と呼ばれて…

プラーナの制御

前回の記事で、呼吸法、調気法としての「プラーナヤーマ」について、その働きや実践する本来の目的について、などを見てみましたが、今回の記事は、その続きになります。 プラーナヤーマとは、プラーナを制御すること、とスワミ・ヴィヴェーカーナンダは「ラ…

プラーナヤーマとは?

前回の記事で、呼吸をコントロールすることを、日本語では、呼吸法、調気法と言っていますが、ヨーガの世界では、プラーナヤーマと呼ばれている、と書きました。 このプラーナヤーマとは、ラージャ・ヨーガの8段階ある内の4段階目です。 (第1段階は、ヤ…

チャクラについて(5)-アナハタ・チャクラ(第4チャクラ)

これまで、下位チャクラについて見てきましたが、今回は、下位チャクラと上位チャクラの丁度真ん中にある第4チャクラ「アナハタ・チャクラ」について理解を深めていきましょう。 「アナハタ」とは、「止まることがない」という意味だそうですが、 このアナ…

チャクラについて(4)下位チャクラのまとめ

これまで3回にわたって、第1チャクラから第3チャクラまでを詳しく見てきました。 第4チャクラのアナハタ・チャクラは、身体に7つあるとされているチャクラの丁度真ん中にあたります。 この第4チャクラを境に、第1チャクラのムーラダーラ・チャクラ、…

チャクラについて(3)-マニプラ・チャクラ(第3チャクラ)

前回と前前回の記事で、第1チャクラのムーラダーラ・チャクラと第2チャクラのスワディスタナ・チャクラについて書きましたが、 両チャクラは、位置的にも近く、働きにおいても似ている、ということがお分かり頂けたかと思います。 この二つのチャクラに共…

チャクラについて(2)-スワディスタナ・チャクラ(第2チャクラ)

前回の記事では、第1チャクラのムーラダーラ・チャクラについて、書きました。 今回は、第2チャクラのスワディスタナ・チャクラについて詳しく見ていきましょう。 スワディスタナとは、「自らの住処」という意味で、実は、クンダリニーはここに眠っていた…

チャクラについて(1)-ムーラダーラ・チャクラ(第1チャクラ)

「体内にはプラーナ(気)の流れる主要な経路(ナーディー)が三本あり、その中でも、特に重要なのが、スシュムナーであると書きました。 そして、スシュムナーは、人体と言うところの「脊髄」であると。 この「経路」というのは、プラーナ(気)エネルギーの…

生命エネルギー・プラーナの流れる経路(ナーディー)について

前回の記事で出てきた「クンダリニー」「スシュムナー」「ナーディー」「ブラフマ・ランドラ」などについて、詳しく見ていきたいと思いますが、 その前に、「不滅の言葉」の中に、それらについて唄ったキールタンの詩とそれに伴う解説がありますので、ご紹介…

神聖で永遠なる生への入り口について

前回の記事では、聖ラーマクリシュナのお言葉より、「人体にはクンダリニー(シャクティ)という”神の力”が宿っている」とご紹介させて頂きました。 それは、誰でもそうなのですが、クンダリニー(シャクティ)は、通常は、眠っているかのような静かな状態に…

クンダリニー(シャクティ)の目覚めは、霊性の目覚め

前回の記事で、ブラフマン(神)とシャクティは(力)は同じものだと書きました。 そして、このシャクティ(力)は、人体にも宿っていて、それをウパニシャッドでは、”クンダリニー”と呼んでいます。 今回は、この人体に宿る”神の力”である”クンダリニー”に…

ブラフマン(神)とシャクティ(力)は同じもの

ここのところの記事で、”シャクティ”や”プラーナ”というあまり聞き慣れないサンスクリット語の単語が、頻繁に出てきましたが、もう一度ここで整理してみましょう。 このシャクティやプラーナについて正しく理解することは、この先ご紹介していくことになる”…

アートマン(真の自己)とプラーナの関係

前回の記事では、この宇宙は、アーカーシャとプラーナの合一の結果である、と書きました。 アーカーシャにプラーナが作用すると、プラクルティ(物質自然=宇宙)が生じます。 アーカーシャだけでも、プラーナだけでも、この宇宙は存在しません。 両者があっ…

本質のエネルギー(エナジー)シャクティプラーナ

前回の記事では、シャクティというサンスクリット語は、現代で言うところのエネルギー(エナジー)のことである、と書きました。 エネルギーとは、主に、仕事をする力、作用する力を指します。 そして、シャクティという宇宙根源の力(エネルギー)は、人体…

行き着くところは、不二(アドヴァイタ)

少し前の記事で、『俗人の自我(アハンカーラ)や”私”は、ちょうど四方を壁に囲まれて、頭の上には天井があるようなもので、外側は何一つ見えない。 アヴァターラたちの”私”は、薄い透き通った”私”で、そしてこの”私”を通して、いつもいつも神を見ているんだ…

宇宙根源の力、シャクティについて

前回の記事で、ナーナさんは、アヴァターラ(神の化身)として、 神が人間に化身して、このリアリティの次元に現れて下さっている、ということを書きましたが、 今回は、何故、そのような大胆なことが言えるのか? そして、ナーナさんは、どのように、私たち…

神は、人を導くためにアヴァターラ(神の化身)となる

前回の記事で、ジーヴァ・ムクタ(悟った魂)という聞き慣れない言葉が出てきましたが、 このジーヴァ・ムクタについて、もう少しはっきりとしたイメージを掴めるように、少し補足説明をしておきたいと思い、 今回も、聖ラーマクリシュナの「不滅の言葉」よ…

解放への道-神を直覚すること

前回は、生まれ変わりの理論(輪廻転生)について、 3月30日に発売になりましたスワミ・ラーマの『聖なる旅ー目的をもって生き 恩寵を受けて逝く」より抜粋して、ご紹介しました。 今回は、このブログでこれまで、何回も引用させて頂いております聖ラーマク…

生まれ変わりの法則(輪廻転生)について

前回の記事では、昨日発売になりましたスワミ・ラーマの「聖なる旅ー目的をもって生き 恩寵を受けて逝く」を出版することになるまでのいきさつをご紹介させて頂きました。 その後、翻訳を進めていく内に、スワミ・ラーマが語って下さった真実に関して、とて…

スワミ・ラーマの「聖なる旅-目的をもって生き 恩寵を受けて逝く」との出逢い

本日、スワミ・ラーマの『聖なる旅ー目的をもって生き、恩寵を受けて逝く』が発売されました! この本を日本で出版できることを、歓びに感じています。 翻訳はわたしですが、監修は、恩師(グル)であるナーナさんにお願いいたしました。 今回は、いつもとは…

神(不死)に至る無限の道

束縛からの解放、限りない永遠の至福、個我が求めてやまない完全なる自由を求めて、 人間が、持っている限りの能力を用いて、実践できる方法とはどんなものでしょうか? これまでもご紹介してきましたよく知られている実践方法を、ここでもう一度整理してみ…

束縛からの解放から限りない永遠の至福へ(パラマーナンダ)

前回の記事では、神を悟る人の性質(グナ)について整理してみました。 そして、永遠の魂、解脱した魂、解脱しようと努力している魂、縛られた魂という4種の魂についての聖ラーマクリシュナの分かり易いお言葉をご紹介いたしました。 今回は、その続きです…

神を見る人の性質(グナ)について

人間の真の本性であるアートマン(真我)は、体験を通して悟って行くことでしか、知ることはできない、と書いてきました。 しかし、これは、望めば叶うという類のことではないため、真我体得し得た人々は、これまでも少数でしたし、これからもそれは変わらな…

アートマン(真我)への道は、永遠の至福への道

「アートマン(真我)は、人間の真の本性である」と書きましたが、 そのことは、知識(頭)で理解するのではなく、体験を通して悟られなくては、真にわかったとは言えません。 ”ミルクは、その話を聞くだけでは知ったことにならず、見ただけでもまだ十分では…

アートマン(真我)は、人間の真の本性である

これまで数回にわたり、古くインドに誕生したウパニシャッドの聖典で説かれている「人間馬車説」と「人間五臓説」について、現代脳科学の知識も交えて解説してきましたが、 これらの記事を読んだ後で、3月17日の記事「ヨーガとは心の制御である」でご紹介…