永遠の人

永遠のダルマ(真理) - 智慧と神秘の奥義

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(18)

これまでの記事で、”「神性」こそが、私たち人間の真の本質、本性である”と書きましたが、このことに気づいている人達は、まだ極僅かであり、「人間」と「神」の間には、大きな分離や隔たりがあるというのが、一般的な感覚でしょう。

 

「人間」は被造物であって、創造者である「神」とは、イコールではない、というのが、一般的常識と言えます。

私たち人間は、表面的な物質次元の顕れである「身体」と「心(マインド)」を「自己」とし、それを「人間」と呼んでいますが、それは「自己」のすべてではありません。

しかしながら、現実的には、通常、私たち人間は、表面的に顕れている「自己」以外は見ておらず、それしか認識せず、知らないために、前回の記事でご紹介しましたが、「人間」(自己)を多次元的に理解・把握する機会は、日常生活では皆無であるため、己の中の「真の自己」(アートマン)が「神」であることに気づくことができません。

生まれてからこれまで、表面に顕れている「自己」である「身体」と「心(マインド)」以外の「自己」を知らないがために、「身体」と「心(マインド)」を「自分」だと見做すことが当たり前となっていて、多くの場合、「自己」の多次元構造についての知識や体験がないため、意識が表面的な「自己」に留まってしまっていることが、己の中の「神性」に気づかないでいる、気付くことができないでいる最大の理由と言えます。

 

表面に顕れている「自己」は、物質次元の「身体」と物質次元の世界に対する反応である「心(マインド)」であり、この次元だけが、私たち人間が、簡単に認識できる世界のすべてであるために、五感で認知し、脳が認識できる世界は、多くの人の場合、物質次元に限定されており、多次元的な存在である「自己」は、頭では想像(イメージ)できても、実体として実感することは、かなり難しいために、これが最も大きな原因となって、自分自身の中に、「神性」を見出すことができない、ということが、多くの人に起きています。

 

しかし、ひとたび、”自分は霊的な存在である”という意識変換が起こるような霊的な体験が起これば、人間の多次元構造への理解や己の最奥に静かに鎮座する「霊的な存在」である「アートマン」(真の自己)への理解が深まり、その人の中で、揺らぐことのない強固な真実となることは、間違いありません。

 

そのためには、手っ取り早い方法としては、「霊的な体験」が起きることですが、個人を”己の中の神性を悟る”方向へと導いてくれるような「霊的な体験」が起こるのを阻んでいる一番の原因は、スワミ・シヴァナンダが、次の文の中で指摘している通りです。

 

このことは、多くの聖者の方々も、古今東西、「人間」と「神」の間に生じている「分離(感)」の根本原因であることを一様にご指摘されていますので、”己の中に神を見出す”プロセスにおいては、乗り越えなくてはならない一番大きな障壁と言えるでしょう。

 

 

Man’s Downfall(人間の転落)

 

『人間は、願望、切望、感情、嗜好、思考の束であり、願望、意志、行為の寄せ集めである。

願望の火が消されると、人間は死に絶えてしまう。

人間は考え、行動する。

考えることは、真の行動である。

彼は、願望のモノを手に入れようと行動する。

彼は、目を閉じて、静かに坐るかもしれないが、これは無活動ではない。

彼の心(マインド)は、働いており、何かをしようと考えているかもしれない。

願望がある所では何処でも、行動がある所では何処でも、不完全がある。

願望は、不完全で有限の結果である。

人間は、有限で不完全であり、制限で満ちている。

人間は、彼の幸福や(地球上での)滞在のために、モノに頼っている。

彼は、外側のモノとの関係を維持しており、願望によって支配され、駆り立てられ、願望やモノの奴隷になってしまう。

願望は、人間を支配し、人間は、彼の顔を神から背ける。

人間は、彼の本質である神聖なる性質を忘れてしまい、自分を分離した個人であると考える。

人間は、無知と利己心のために、自分自身を絶対者から離してしまう。

それで、彼は惨めさを感じる。

人間は、彼の本来の神聖なる無限の性質を忘れてしまった。

人間が、利己心や分離感覚を消滅させるならば、願望や切望を無に帰するならば、自分自身を無限であると見做すならば、すべての制限や不完全さ、惨めさは終わり、彼は、不滅と永遠の至福へ到達するだろう。』

(Bliss Divine by Swami Sivananda)

 

 

次回に続きます。

 

 

Hari Om Tat Sat!

So ham !

 

 

 

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