クンダリニーについて(6)
クンダリニーという肉体に眠ったように内在している生命エネルギーの源の力についての理解を深めるために、宇宙に満ち満ちている宇宙エネルギー、プラーナについて、成瀬雅春さんの著書からの抜粋をご紹介しています。
今回は、前回の続きです。
プラーナは感じ取ることが可能なばかりでなく、動かすことも可能であることが書かれています。
ひとたびプラーナを感覚的に掴むことができるようになると、プラーナを使うことができるようになります。
具体的には、どんな方法があるのか?見て行きましょう。
『ここで、意識とイメージの違いについて説明します。
「意識する」と「イメージする」はどう違うのでしょうか。
たとえば、「イメージトレーニング」という言葉は耳にしますが、「意識トレーニング」という言葉は聞きません。
「企業のトップになった〇〇をする」と「企業のトップになろうと○○する」の丸の部分に「イメージ」と「意識」を入れてみると、どうなるでしょうか。
「企業のトップになったイメージをする」のは自然ですが、「企業のトップになった意識をする」というのは言葉として不自然です。
ところが「企業のトップになろうと意識する」ならば自然で、「企業のトップになろうとイメージする」のは不自然なのです。
この違いがあるのは、イメージは「単に頭で思い描くこと」であり、意識は「希望する未来に向けて実感をもって近づこうとすること」だからです。
企業のトップになったイメージを思い描くだけなら楽ですが、企業のトップになろうとするなら、イメージを思い描いでも無駄なのです。
トップになることへ向けて、「意識」をして、一歩ずつ近づくための努力を始めなければならないのです。
大学に入ったイメージを描いても、実際に入れる訳ではありません。
大学に入ろうと「意識」して勉強をしなければダメなのです。
食べ過ぎて肥った人が、痩せたイメージを描くだけで食べ続けていれば、いつまでも肥ったままです。
しかし、痩せようと「意識」して、そのための努力を始めれば、必ず実感を伴った手応えが得られるのです。
プラーナを取り入れるときも、大切なのは「意識する=実感を伴う」ことなのです。
プラーナを取り入れたような気分になっても、プラーナを取り入れたイメージをしても、それには意味がありません。
実感を得なければならないのです。
毎日同じ要領でこなしてきている仕事でも、意識してやってみると、意外な気づきがあるものです。
もっと効率よくこなせることに気づいたり、やるべき作業が抜けていることが判って、大失敗に至らずに済んだり、といったこともあるでしょう。
また、つまらないと思ってやっていた仕事でも、意識して取り組むと、楽しくなったり面白くなったりするものです。
積極的に取り組めば、どんな仕事でも面白さを見つけられます。
同じように、プラーナを取り込むときも「意識」を働かせなければなりません。
そうすれば、前に述べたように、プラーナを取り込んだという「体感」が生まれ、プラーナをきちんと把握することができるのです。
意識がプラーナを動かす表れの一つが、たとえば天気です。
「天気予報は当たらない」とよく言われますが、天気とは何に反応して決まっているのでしょうか。
実は、人間の意識に対する反応で決まっているウエイトが大きいのです。
人間一人一人の意識が集合して、ある一つの大きな意識になります。
たとえば「日本人意識」と呼ぶべきものがあります。
個々の日本人の意識が集まって、集合的に大きな一つの意識状態ができあがった状態です。
その日本人意識が、日本の国土の上空には存在しています。
日本の上空の天候は、その集約的な意識によって、ある程度決まっているのです。
意識の大きな力がプラーナを動かし、天気を決める訳です。
もちろん、ただ全員が願えば晴天が続くといった単純な話ではありませんが、多くの人たちの意識が集まり、絡まり合って、大気に満ちているプラーナの流れを作り、たとえばある地方では、ほとんど一年中雨が降らないといったことが起こります。
中国には、雲を操作する仙人の話があります。
雲がパーッと垂れ込めて厚い状態になっているところに向けて、エイヤッと気合を発すると、雲が割れてしまうという話です。
これは、多くの人の意識というよりも、仙人と呼ばれた人が、人並みはずれて意識の量が多かったせい、あるいは意識の力が強かったせいです。
昔は中国の他にも、世界各地で、人がそうやって天候を左右した話がたくさんありました。
代表的なのは、キリスト、仏陀、空海といった聖人たちが、天気を操作したという話です。
雨乞いが成功した話も少なくありません。
それは、聖人の意識や雨乞いした人の意識、そして、その周りにいた人たちの意識によります。
個人あるいは集団の意識の量がどれだけ大きいか、どれだけパワーがあるか、そしてどんなふうに動くかによって、プラーナの動きが決まり、天候を左右していくのです。
もともと、人の意識の量には限りがありません。
「このくらいで、もうあなたの意識の量は終わりですよ」という限界がないのです。
だから人の意識はいくらでも多くなり得るし、意識のパワーも強くなり得ます。
そして、そういう人になればなるほど、天候を左右できる可能性が高くなるのです。』
(死なないカラダ、死なない心 成瀬雅春)
何百、何万年もの長い間修行を行って、天国、地獄、現世という三つの世界を瞬時に往き来できたとしても、過去、現在、未来という三つの時世が見えても、想像力の根絶という確実な道以外に、曇りのない悟りに到達することはできない。
想像力を破壊するように努力しなさい。
想像力の破壊について一人静かに瞑想してみるがよい。
そうすれば、全世界を支配する国王の地位もつまらないものになるだろう。
心はすぐに世俗の物を思う。
これが多分に心の性質である。
心は慣れた俗事に向きやすく、神を考えることはむしろ苦手で骨の折れる仕事である。
心を事物から引き離して神に向かわせるのは、ちょうど海へ向かうガンガーの流れを上流に向かって逆流させるほどむずかしい。
ヤムナー川の流れに逆らって船をこぐようなものでもある。
しかし生と死の輪廻から解放されたいのなら、心に逆らって、激しい努力と欲望の放棄を通じて、心を神に向けるように鍛錬しなければならない。
世の中の不幸、苦痛をなくしたいのなら、これより他の方法はないと知るが良い。
識別の力とたゆまない努力によって、想像という汚れ、曇りを破壊し、真理の知識でブラフマンの歓びの大海に浸りなさい。
識別の働きで想像を破壊しようとしても、想像は何度も顔を出す。
事物への執着から心を引き離し、師の教えに従って行動しなさい。
ひとときもこの世の事物のことを思い患ってはならない。
想像を除くのに努力しすぎることはない。
この世は架空、虚像であることがはっきりとわかれば、名前と形を持った虚像の世界はゆっくりと消え去っていく。
「ブラフマンだけが真実。
この世界は虚構であり、神聖なブラフマンの世界の転写にすぎない。
自己とブラフマンは一体だ」、この言葉を繰り返しなさい。
常に繰り返すことで、あなたは大きな力と心の平安を得るだろう。
周りの事物への欲望から離れ、心の中に生じるすべての想像を除去しなさい。
想像によって生じる心は想像によって滅ぼすことができる。
風に煽られる火は、風が吹き消す。
諸悪の根源である想像を滅却すると、無知とその結果である心も絶滅する。
想像がなくなれば歓びだけがそこにある。
誰もいない部屋に一人坐り、目を閉じなさい。
心を観察し、エネルギーを込めた努力で、一つ一つ心の中に湧き起こる波を破壊しなさい。
すると自然に超越的瞑想が続いて起こるだろう。
その時、遠い過去から引きずって来た迷いの厚い霧は消え去る。
そして、秋の青い空のように、ブラフマンだけが燦然と光り輝く。
それは、至福、永遠不滅、姿も形もなく、生死を超えた唯一の「その存在」である。
心の平安は、お金儲けや異性や飽食の中にはない。
心の欲望がなくなった問、真の自己が輝き始め、永遠の歓びと平和を感じる。
人はなぜ、無益に外の事物に幸福を求めるのか。
それは空しい努力だ。
自分の内に歓びを求めよ。
純粋な真理、永遠の存在そのものを見つけなさい。
(ヨーガとこころの科学 スワミ・シバナンダ)
幾百幾千の欲望の網に捕らえられ
情欲と怒りに身心をゆだねて
感覚的快楽を追求するために
不法なやりかたで金を蓄積する
魔族の人々は思うーー
『現在これだけの富を所有しているが
計画を練ってもっと増やしていこう
現在これだけは私の所有だが 将来もっともっと増やしていくのだ
彼は私の敵だから殺した
ほかの敵どもも やがて殺してやる
私はすべての主人公だ 私はすべてを楽しむ
私は成功者だ 有力者だ 幸福者だ 富裕な人間だ
高貴な血筋の縁者たちにかこまれ
私ほど有力で幸福な者はほかにいない
さあ祭祀(まつり)もしよう 慈善もしよう それが私の喜びだ」
このように彼らは無知のため妄想している
(バガヴァッド・ギーター第16章12-15)
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☆自己変容したい人
☆真理を体得したい人
☆束縛から解放され真の自由を得たい人
☆真我の目覚めを体験したい人
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など、魂の最終的な目的地に到達したい方々のために、
クンダリニー覚醒されましたシュリ・ナーナ先生から放たれるシャクティ・プラーナの恩寵に与るサットサンガ(真我の集い)、個人セッションが、毎月、各地で開催されています。
詳しくは、シュリ・ナーナ先生の公式ホームページをご覧下さい。
http://pranahna.com/ (真我が目覚めるとき――シュリ・ナーナ先生の公式HP)
☆シャクティ・プラーナによるシャクティ・パータは、サットサンガに6回以上参加した後、シュリ・ナーナ先生の個人セッションにて受けることができます。
☆また、サットサンガに6回以上参加されると、パートナーのキヨ先生の個人セッション、チャクラの浄化(活性化)セッションとサードアイ開眼セッションを受けることができ、自分の体にあるチャクラ(の強弱)を実際に体験し、浄化し、活性化することができます。
チャクラを浄化し、活性化することで、チャクラ周りの器官から放出されるエネルギーの生き生きとした循環が促され、身体における覚醒への準備を促すことができ、目覚めへの準備を整えることができます。
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