永遠の人

永遠のダルマ(真理) - 智慧と神秘の奥義

チャクラについて(7)-アジナー・チャクラ(第6チャクラ)その①松果体

今回取り上げるのは、眉間にあるとされる第6チャクラである「アジナー・チャクラ」です。

「アジナー」とは、「命令」という意味で、「知る」「従う」という語から派生した言葉だそうで、

ヨーガの世界では、「第三の眼」或いは「神の眼」と呼ばれることもあり、インド人はこの部位にビンディ(額につける装飾)をつけます。

 

アジナー・チャクラは、「松果体」と関係が深いと言われることがありますが、

それは、16世紀のフランスの哲学者デカルトが、

『この世界には物質と精神という根本的に異なる2つの実体があるとし(現代の哲学者たちの間ではこうした考え方は実体二元論と呼ばれている)、その両者が松果体を通じて相互作用するとした。

デカルト松果体の研究に時間を費やしそこを「魂のありか」と呼んだ』

というような脳の部位の中で、「松果体」を特別な働き(役割)を持った器官と見做す人びとの影響が大きかったからではないか、と思われます。

 

それでは、果たして、第6チャクラの「アジナー・チャクラ」は、「松果体」と、本当に密接な関係にあるのでしょうか?

 

「アジナー・チャクラ」について詳しく知るために、まずは、「松果体」について、詳しく見てみましょう。

 

松果体が内分泌器であることが分かったのは、比較的最近で、脳内の奥深くにあったため、松果体には重要な機能があると考えた哲学者もいたことから(前出のデカルト)、

松果体の存在は神秘なものとされ、迷信や形而上的な理論がまといついたと考えられます。

 

松果体は、脳にある小さな内分泌器で、脳内の中央、2つの大脳半球の間に位置し、2つの視床が結合する溝にはさみ込まれています。

松果体にはセロトニンメラトニンなどの物質が含まれていますが、メラトニンは性腺刺激ホルモン放出を抑制し、皮膚の色を白くするとされ、メラニン色素細胞の収縮、生殖腺の発達抑制の作用があります。

また、人においては通常夜に分泌量が多くなり、睡眠を促進する作用があると考えられており、松果体の組織が破壊されると性的早熟(早発性思春期)と性腺肥大が現れるといいます。

さらにヒトの松果体メラトニンセロトニンの量は、他の動物と同様に明暗の変化に伴って日周リズムを示すといわれています。

 

また、「松果体」は、発生学的に見ると、非常に興味深い進化過程を経ていることがわかります。

 

(以下、Wikipediaより)

『発生過程を見れば、松果体は頭頂眼と源を一にする器官である。

まず頭頂眼について説明する。

脊椎動物の祖先は、水中を生息圏として、中枢神経系を源とする視覚を得る感覚器に外側眼と頭頂眼を備えていた。

外側眼は頭部左右の2つであり、現在の通常の脊椎動物の両眼にあたる。

頭頂眼は頭部の上部に位置していた。

初期の脊椎動物の祖先は頭部の中枢神経系で、つまり今では脳に相当する部分に隣接して存在したこれら左右と頂部の視覚器官を用いて、皮膚などを透かして外界を感知していたが、

皮膚の透明度が失われたり、強固な頭骨が発達するのに応じて外側眼は体表面側へと移動した。

また、外側眼が明暗を感知するだけの原始的なものから鮮明な像を感知できるまで次第に高度化したのに対して、

頭頂眼はほとんど大きな変化を起こさず、明暗を感知する程度の能力にとどまり、位置も大脳に付随したままでいた。

やがて原因は不明ながら三畳紀を境にこの頭頂眼は退化してほとんどの種では消失してしまった。

現在の脊椎動物では、ヤツメウナギ類やカナヘビといったトカゲ類の一部でのみ、この頭頂眼の存在が見出せる。

受精後に胚から成長する過程である動物の発生過程では、動物共通の形態の変化が見られるが、この過程で頭頂眼となる眼の元は間脳胞から上方へと伸び上がる。

この「眼の元」は、元々は、左右2つが並んで存在するが、狭い間脳胞に生じたこれらはやがて前後に並んで成長する。

2つあるうちの片方が松果体となり、残る片方はある種の爬虫類では頭頂眼となるか、またはほとんどの種では消失してしまう。』

『トカゲ類にはその頭頂部に第3の眼と呼ばれる頭頂眼(顱頂眼,)がある。

視床上部の上生体複合体に由来する頭頂眼は、元々対の器官だったものの片方が頭頂眼に、もう片方が内分泌器官である松果体(上生体)に変化したとされ、体温調節に一役買っていると考えられている。』

 

つまり、脊椎動物の祖先とは、所謂、魚類のことですが、三畳紀以前に地球の海に生息していた脊椎動物の祖先である魚類は、外界をはっきりと認識できる視力を持っておらず、

二つの外側眼と二つの頭頂にある頭頂眼で、ボンヤリと光を検知するくらいがやっとであった、ということになります。

そして、三畳紀以降は、この二つある頭頂眼の内のひとつが、脳内に移動して「松果体」となり、

頭頂に残ったもうひとつの頭頂眼は、多くの種では消滅してしまった、というのです。

 

こんなところから、「松果体」は、今は消失してしまった目に見えない「眼」として、目に見えない世界を見ることができる「眼」として、

その真偽は定かではありませんが、「第三の眼」「神の眼」と関連づけて考えられるようになった、とも考えられます。

 

しかし、現代では、MRI(核磁気共鳴画像法)の普及により、脳内の働きや活動部位がはっきりとわかるようになったため、

それまで神秘のヴェールに包まれていた脳活動が、近年になって急速に、詳細に解明されてきており、

この脳科学の発展に伴い、それまで推測域を出ることがなかったいろいろな仮説に関して、科学的な見地から検証することも可能となってきています。

 

次回も、この脳科学における最新の研究成果を踏まえて、第6チャクラである「アジナー・チャクラ」について、

より広い、そして、より現代的な視点で、理解を深めていきたいと思います。

 

 

 

聖ラーマクリシュナ

『人生の目的は神を体得(つか)むことだ。

仕事というのは、一番はじめの第一章だよ。

人生の目的なんかであるものかい。

だから、無私の働きも一つの手段だ。

目的じゃない。

シャンプーがこう言った。

『持ち金をすべて良いことに使えますように!

ーー病院や施薬所を建てたり、道路やガードをつくったりできますように祝福して下さい』

わたしはこう答えたよ。

そういうことをみな、無執着の心でやれるならいいことだが、それは大そう難しいよ。

何をするにしても、お前の今生の目的は神をつかむことだということを、片時も忘れるな。

病院や施薬所を建てることじゃないんだぞ!

もし神がお前の目の前に現れて、一つだけ願いを叶えてやるとおっしゃったら、病院と施薬所を建てて下さいと言うつもりなのかい?

”おお神様、あなたの蓮華の御足に純粋な信仰をもてますように、そしてあなたにいつも会えますように”とお願いしないつもりなのかい。

病院だの、施薬所だの、あんなものはみな、ほんの一時的なはかない存在だよ。

神だけがほんとの実在で、ほかは全部、非実在だ。

それに、あの御方をつかんだら、あの御方が行為者(カルタ―)で、わたしらは非行為者(アカルター)だということがわかる。

そうすれば、どうしてあの御方をそっちのけにしてまで、いろんな仕事に追っかけまわされただけで死ぬのに満足できるかね?

あの御方をつかめば、あの御方の思召しで、病院だろうと施薬所だろうといくらでもできるさ。

だから、仕事はほんの第一歩だと言うんだよ。

仕事が人生の目的じゃないんだよ。

修行して、もっと先へ先へと前進しろ。

そうすれば、しまいには神だけが実在で、あとはみな非実在だということ、神をつかむのが人生の目的だということがわかる。

一人の木こりが、森に木を伐りに行った。

思いがけなく一人の坊さんに出会った。

その坊さんは、『さぁさぁ、先へ行きなさい!』と言いなすった。

木こりは家へ帰ってから考えた。

坊さんは、『先へ行け』と言いなすったが、何故だろう?

そうこうして何日か経った。

ある日、坐っているとフト坊さんの言葉が胸をよぎった。

そして、今日はいつもの場所より先の方へ行ってみようと決心した。

森へ行って、先へ進んでみると、白檀の木が数えきれないほどあった。

喜び勇んで白檀を車に積んで帰り、市場で売って大儲けをした。

しばらく経った。

ある日また、お坊さんの”先へ進め”という言葉を思い出した。

森へ行ってもっと奥の方へ進んでいくと、河のほとりに銀鉱をみつけた。

夢にもおもってみなかったことだ。

鉱山から銀を掘りだして売った。

いくら金ができたのか、自分でもわからないくらいになった。

また、しばらく経った。

ある日、坐って考えた。

あの坊さんは銀の山まで行けと言ったわけじゃない。

ーーそうだ、あの方は私に、”もっと先へ行け”とおっしゃったのだ。

ーーこんど行くと、金の鉱山をみつけた!

『オホーッ!

これだからあの坊さんは、先へ進めといいなすったんだ』と、彼は思った。

またしばらくして、その先に行ってみると、ダイヤモンドやその他の宝石がザクザクあった。

そして彼は、富の神様のような大富豪になった。

だから、わたしは言うんだよ。

たとえ何をするにしても、先へ先へと努力して進んでいけば、次々により良いものが手に入る、と。

少しばかり称名や読経をして、ある程度の神秘体験をしたからといって、最高の境地に達したなどとユメユメ思うなよ。

仕事は人生の目的ではない。

もっと前へ進めば、無私の気持ちで仕事ができるようになるだろう。

しかし、無私の働きというものは、ホントに難しいもんだ。

だから信仰をして、熱心にあの御方に祈れ。

ーー神様、あなたの蓮華の御足を信仰させて下さい。

この世の仕事を減らして下さい。

さいごに残った義務を、無私の心でできるようにして下さい、と。

もっと先へ進むと、神をつかむことができる。

あの御方に対面することができる。

そしてだんだん、あの御方と話し合うこともできるようになるよ』

(聖ラーマクリシュナ 不滅の言葉 マヘンドラ・グプタ著)

 

 

 

わたしに頼ってすべての活動をし

常にわたしの保護のもとで働け

至上者であるわたしを信じきって

常に意識をわたしで満たしておけ

 

わたしを想い 慕っていれば

わたしの恵みで全ての障害が除かれる

だが わたしを意識せずに我執で働き

わたしの言葉を聞かぬ者は滅びる

(バガヴァッド・ギーター第18章57-58)

 

 

 

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