永遠の人

永遠のダルマ(真理) - 智慧と神秘の奥義

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(22)「神」①

今回から数回に渡り、「神」について、スワミ・シヴァナンダの御言葉をご紹介していきたいと思います。

 

前回のテーマは、「人間」でしたが、私たち自身が、人間である自分に対して抱いているイメージ(概念)は、どのようなものでしたか?

また、スワミ・シヴァナンダが語って下さった「人間」の概念と、相違点、相似点はありましたか?

 

これと同様、今回は、「神」について、自分自身に質問してみましょう。

 

あなたにとって、「神」とは、どのようなイメージですか?

また、「神」とは、どのような存在でしょうか?

 

これは、「自己探求」(真我探究}においては、とても重要な問いです。

 

何故なら、「自己探求」において、最終的な答えは、「神」によってもたらされるからです。

この宇宙に、「神」以外に、無知である私たちを目覚めさせる力を持っている存在は存在しません。

正確に言うならば、神ご自身が、その姿を明らかにして下さるのですが、その「神」の正しい姿を知ることは、「自己探求」における「智識」(Jnana)として重要であり、この「智識」(Jnana)をもたらしてくれるジュナーナ・ヨーガ(Jnana Yoga)の実践は、私たちに生じている「無知」を消滅させるための最も効果的な道と言われています。

 

ジュナーナ・ヨーガ(Jnana Yoga)の中心的な考えは、古代インドで生まれ、その後発展した数多くあるヴェーダ聖典のうち、「ウパニシャッド」と呼ばれる限られた人々だけに伝えられた「秘教」を基本とした教えで、その後、それらを総合的に矛盾なく整理し、一つの思想体系として、インド8世紀の思想家であり聖者とされているシャンカラが、アドヴァイタ(不二一元)・ヴェーダンタとして提唱したもので、今日では、そのエッセンスは、このブログでもご紹介しましたが、ラマナ・マハリシによって、インドだけでなく、世界中に広く知られるようになりました。

 

『目覚めるまでは、夢は真実であるように、アートマン(真我)の知識(Atman-Jnana)が得られるまでは、身体とアートマン(真我)との同一性は真実であり、直接知覚などが知識根拠であることや覚醒状態も真実である。』

『輪廻の根源は、無知であるから、その無知を捨てることが望ましい。

それゆえに、ウパニシャッドにおいて、宇宙の根源原理、ブラフマン宇宙神)の知識(Jnana)が述べられたのである。

その知識(Jnana)から至福(解脱)が得られるであろう。

知識(Jnana)のみが無知を滅することが出来る。

行為は、無知と矛盾しないから、無知を滅することが出来ない。

それゆえに無知を除去するために、輪廻を止息するために、そしてブラフマン宇宙神)の知識(Jnana)を確立するために、ウパニシャッドが開始されたのである。』

(ウパデーシャ・サーハスリー by シャンカラ

 

それでは、ヨーガの世界では、「神」(ブラフマン)をどのように捉えているでしょうか?

スワミ・シヴァナンダの御言葉をご紹介しますので、自分が抱いているイメージと比べて見て下さい。

 

 

Who is God?(神とは誰か?)

 

ランタンは、語らないが、輝き、周りに光を放つ。

ジャスミンは、話さないが、あらゆる処に、その香りを漂わせる。

灯台は、ドラムの音は鳴らさないが、船員たちに友好的な光を送る。

見えないモノは、ドラを打ち叩かないが、その遍在は、冷静で識別力のある賢者によって感じ取られている。

すべての名前と形の背後には、一つの名前も形も無い本質がある。

すべての支配者たちの背後には、一つの至高の支配者の中の支配者がいる。

すべての光の背後には、ただ一つの光の中の光がある。

すべての音の背後には、音の無い至高の静寂がある。

すべての教師たちの背後には、一つの至高のグルの中のグルがいる。

これらすべての必滅の物体の背後には、一つの不滅の絶対者がいる。

これらすべての動きの背後には、一つの動きの無い無限の神がいる。

時間の背後には、一つの時間の無い永遠なる神がいる。

憎しみや暴動、戦争の背後には、一つの隠された愛がある。

神は、動物であろうと非動物であろうと、感覚があろうと、なかろうと、存在するすべてである全体である。

神は、病気や制限からは自由であり、遍在し、全知全能である。

神は、始まりも、中間も、終わりも無く、すべての存在の中に内在しており、内側からコントロールしている。

神は、すべてのすべてであり、この宇宙における唯一の実在である。

事物の存在は、神の光によるものである。

神は、常に生きており、すべては彼に依存しているが、神は、何にも依存していない。

神は、真理であり、すべてのヨーガの実践のゴール、終わりである。

神は、すべてのものが努力する中心であり、最も高い目的、世界における最も高い善である。

あなたには、飢えの衝動があり、その飢えを満たすための食べ物がある。

あなたには、渇きの衝動があり、その渇きをいやす水がある。

あなたには、常に幸せでいたいという衝動があり、この衝動を満たすための何かがなくてはならない。

この何かが、神であり、幸福が体現化されたものである。

神、不死、自由、完全、平和、至福、愛は、同義語である。

 

 

What is God?(神とは何か?)

 

神とは何であろうか?

語ることは難しいが、ガンジス河を見ると、それが神であることを知る。

ジャスミンの花を見ると、それが神であることを知る。

青空を見ると、それが神であることを知る。

鳥の囀りを聞くと、それが神であることを知る。

蜂蜜を味わうと、それが神であることを知る。

至高者は定義できないが、学者たちは、絶対的に真実とは言えない知的な説明をしている。

あらゆる人間は、神についての彼自身の概念を持っている。

軍人の神は、ヘルメットを被っている。

中国人の神は、平らな鼻とアヘンを吸うためのパイプを持っている。

ヒンドゥー教の神は、額にマークをつけ、数珠を持ち、花輪をつけている。

キリスト教の神は、十字架をつけている。

中には、羽をもった神もいる。

バッファローは、神は大きなバッファローだと考えるだろう。

神の擬人的な概念は、明らかに他愛無いものである。

神についてのあなたの確信は、あなたの全人生を支配するので、全世界において、最も偉大で最も重要なことは、神についての正しい概念を得ることである。』

(Bliss Divine by Swami Sivananda)

 

 

次回に続きます。

 

 

Hari Om Tat Sat!

So ham !

 

 

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