永遠の人

永遠のダルマ(真理) - 智慧と神秘の奥義

プラーナについて(4)

プラーナすなわち生命力について、スワミ・シヴァナンダの「プラーナヤーマの科学」から詳しい解説をご紹介しています。

 

このプラーナすなわち生命力は、東洋医学では「気」と呼ばれているものですが、中には、この微細なエネルギーをはっきりと感じ取ることができる人がいます。

 

この生命力である「気」は、人の本能的な動物的な感覚で捉えることができ、「気」という漢字が、気配、気持ち、気分、天気、気運、人気、などに使われていることからも、人はある程度は、エネルギーとしてのプラーナを感知する能力があり、いろいろなモノの中に、プラーナを感じていることが伺えます。

 

それでは、人体に宿るプラーナについて、前回の続きを見て行きましょう。

 

 

『プラーナは心臓に宿っている。

アンタカーラナ(内的な器官)はたったひとつしか存在しないが、どのような働きをするかによってマナス(マインド、意思)、ブッディ(知性、精神基盤)、チッタ(意識)、アハンカーラ(自我、我執)という4つの異なる形をとる。

同様に、プラーナもひとつしか存在しないが、その働きによってプラーナ、アパーナ、サマーナ、ウダーナ、ヴィヤーナという5つの異なる形をとる。

これらは識別知(ヴリッティ・ベーダ)のよって分けられた。

未分化のプラーナはムクヤ・プラーナと呼ばれる。

プラーナはアハンカーラ(自我、我執)と共に心臓に宿る。

5種類のプラーナのうち、プラーナとアパーナが主要なものとして知られる。

プラーナは心臓に宿っている。

アパーナは肛門に、サマーナは臍のあたりに、そしてウダーナは喉に、それぞれ宿っている。

ヴィヤーナだけは一か所に留まらず全身を移動している。

 

副プラーナには、ナーガ、クールマ、クリカーラ、デーヴァダッタ、ダナンジャヤの5種類がある。

5種類のプラーナの役割は以下の通りである。

プラーナは呼吸機能を、アパーナは排泄機能を、サマーナは消化機能を、ウダーナは嚥下機能(食物を飲み下す機能)を、それぞれ受け持っている。

また、ウダーナには自我を眠りにつかせる役目や、死の瞬間に肉体からアストラル体を引き離す役目もある。

ヴィヤーナは血液の循環機能を受け持っている。

5種類の副プラーナの役割は以下の通りである。

ナーガはあくびやしゃっくりを、クールマは目を開ける機能を、クリカーラは空腹感や喉の渇きを、デーヴァダッタはあくびを、それぞれ受け持つ。

ダウンジャヤは死後に肉体を腐敗させる役割を持つ。

呼吸がブラフマランドラ(頭頂部の穴)を突き抜けて頭頂部から抜け出た人は、いつ何時亡くなったとしても、二度と輪廻の世界に生まれ変わることはない。

 

プラーナの色は、血の色や赤い宝石の色、または珊瑚の色だといわれている。

アパーナはインドラゴーパの色(白色から赤色をした蛍の色)をしている。

サマーナの色はミルクと水晶の中間の色や、油を塗ったような光沢のある色、または、プラーナとアパーナの中間のような色であるといわれる。

ダーナは白に近い淡色で、ヴィヤーナはオルキル染料の紫やスペクトルの紫に似ている。

 

ヴァーユ(プラーナ)の大きさは通常で180cmあるといわれている。

呼吸により、息を吐き出す時の標準の距離は22.5cmだといわれる。

歌う時は30cm、食事中は37.5cm、睡眠中は56.25cm、性交時には67.5cm遠くまで離れるといわれる。

吐く息の距離を短くして、ヴァーユを元来の22.5cmよりも近くに留めておけば長寿となり、遠くに吐き切ってしまえば短命となる。

 

プラーナを外部から吸い込む。

それを腹部に満たしてから、精神力によって臍、鼻の先端、つま先に集中させる。

サンディアス(夜明けと日没)に行うか、他の時間帯でもよい。

ヨーギは、このようにして病気や疲れから開放される。

プラーナを鼻の先端に集中させることで、空気中の成分を自由に支配する力が得られる。

プラーナを臍に集中させると、すべての病気から開放される。

同様に、プラーナをつま先に集中させると、体が軽くなる。

また、舌の両端を織り上げるようにして筒を作り、それを通して空気を飲む人は、疲労や喉の渇きから開放され、多くの病気が癒される。

日の出と日没の2回、そして夜寝る前の2時間をこの行法に当てるならば、3か月もしないうちに、幸運のサラスワティ神(智識、学習の女神)が会話の中に現れ、実習者を雄弁で博学にするだろう。

この行法を6か月続ければ、すべての病気から開放される。

賢者は、舌の付け根から空気を吸い込むことによって生命の甘露を飲み、幸運と繁栄を楽しむだろう。』

 (プラーナヤーマの科学 スワミ・シヴァナンダ)

 

 

「人生の真の目的は、大いなる神の純粋意識に目覚めることである。

この朽ち果てた肉体や、有限変化する心が真の自分ではない。

完全に純粋で絶対的自由であるアートマンが自分の真の姿であると、はっきりと知ることが目的である。

宇宙の純粋意識は、生まれることもなく死ぬこともない、永遠不滅、永久の存在である。

これがあなたの真の姿である。

名前と形にとらわれた小さな、束の間の個性があなたの真の姿ではない。

あなたは、ラーマスワミでも、ムケジーでも、メータでも、マシューでも、ガルデでも、アプテでもない。

束の間の無知という雲間から、偶然この小さな幻影の世界に落ち込んだだけである。

目を覚まし、自分は純粋なアートマンそのものであると自覚することだ。

もう一つ、経典ウパニシャッドの中に気づきを与える素晴らしいヒントがある。

宇宙の純粋意識「大いなる神ですべてを包みこめ」という言葉である。

宇宙のすべての存在は、宇宙神の中で脈動している。

花や緑の葉に、樹木やシダ、木の枝に微笑む。

周辺のすべての生物、犬、猫、牛、人間、木、そしてあらゆる自然界の創造物と親しくなる。

そうすれば、完璧で心豊かな人生を送ることができる。」

 

「何事も、その真の経験者はアートマンでも肉体でもない。

心(マインド)そのものである。

個の中心は心であり、心がアートマンの光を個別化し、印象づけるのである。

それが個我と呼ばれるものである。

心は、肉体がより精妙な形をとったものであり、現世において天国の歓びや地獄の苦しみを味わうのである。

心や意識を持つ理由は、個我として、アートマンの光を反射で受けているからで、その成り立ちのため大きな制限がある。

実在(神)の事象の反映に過ぎないから、個我は現実であっても幻であっても、両面において「実在の事象の反映」の域をでることはない。

すべては神の意志によって起こる。

これは真実である。

しかし個々の過去のカルマ(行動)こそが結果の種類を決定づけ、神の意志としてこの世で消化されていく。

肉体は物質界で経験するツールとなるが、アートマンや肉体が経験するのではなく、あくまで心が主役で経験しているのである。

この点を間違えてはならない。」

(ヨーガと空の科学 スワミ・シヴァナンダ)

 

 

 

物質世界の生物に内在する不滅の霊魂は

わたし自身の極小部分であるーーかれは

心をふくむ六つの感覚を用いて

苦労しながら肉体を操っているのだ

 

霊魂は風が芳香を運ぶように

自らの意想感情を次の体に運ぶ

このようにしてかれは或る種の体をとって生き

またそれを捨てて他の体をまとう

 

不滅の霊魂はこのようにして

耳 眼 舌 鼻 触覚と

また心意をもった物質体をとって誕生し

それらに相応した対象を味わい経験する

バガヴァッド・ギーター第15章7-9)

 

 

  

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