永遠の人

永遠のダルマ(真理) - 智慧と神秘の奥義

「食物についての識別」について(4)

ここ数回、マクロビオティック食事療法の本から、「食物についての識別」において、知恵として活用できる部分を、抜粋してご紹介しています。

 

前回は、誰でも経験している「ストレス」の緩和方法についてご紹介しましたが、

今回は、この時期に発症するケースが多いとされている「季節性感情障害(SAD)」、いわゆる、「季節うつ」と呼ばれる症状の緩和についてご紹介させて頂きます。

 

 

『季節性感情障害(SAD)は、季節の移り変わりによって、気分や身体機能に極端な変化が現れるもので、季節的には春から夏に比べて、特に秋から冬にかけて起きやすい。

SADをわずらうと、該当期間中に、気分の落ち込み・活力の低下・短気・食欲増加・家庭や職場で仕事をこなすのが困難になるなどの症状が見られる。

砂糖・菓子・精製炭水化物などを無性に欲して、体重が20ポンドも増え、睡眠時間も通常より4時間も長くなる。

重症になると、他人を避けたり、身体障害を引き起こしたり、自殺を試みる場合もある。

症状は、8月下旬から9月上旬に現れる場合が多く、翌年3月から4月上旬まで、暗く沈んだ悲観的無感情な様相を引きずっている。

アメリカでは、1000万人もの人々にこの疾患が見られる。

そのほかに約2500万人が、比較的軽い症状である「冬のふさぎ」をわずらっている。

性別では、女性のほうが4倍もSADにかかりやすく、子どもや青年の場合、秋に学校が始まるころ、症状が発症しやすい。

現代医療では、SADを臨床的にうつ病と捉え、最近の研究は、脳内の神経伝達物質で冬季にもっとも低下するセロトニンの果たす役割の解明に焦点が当てられている。

うつを緩和するため、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)などの抗うつ剤が処方されるのが一般的である。

明るい環境を提供して視覚神経を刺激する光療法も広く用いられる。

冬季休暇に太陽が明るく照る気候地域に出かけるのもよい方法である。

南方や熱帯地域に住む人は、寒い北方地域に住む人に比べて、8倍もSADにかかりにくい。

 

マクロビオティックの観点からすれば、SADの原因は、脂肪・たんぱく質・糖分・塩分が過剰に含まれる無秩序なアメリカの標準的食事によるもので、中でも季節の推移に合わせた調整が欠如していることにある。

長く寒い冬が終わり、春になると、大地のエネルギーが立ち昇り、活性化し始め、真夏にその頂点をきわめる。

この期間、私たちは、新鮮な青菜・庭で採れた野菜・みずみずしい果物といった軽くて拡散性を持った食品をとり、軽めの調理法を用い、塩分や調味料は控えめで、水分を多めにとるようにする。

これによって、暖かく乾いた環境と太陽の降りそそぐ季節とのバランスが保たれる。

秋から冬にかけては、エネルギーが変化して、収縮し始める。

木々は落葉し、動物は冬眠に入り、雪や氷が地表を覆う。

この期間には、私たちは、滋養たっぷりの穀物・根菜・乾物などの、より強力な収縮性を持った食品をとり、いくぶん火をよく通した調理法を用い、塩分や調味料は多めに、水分は控えめにとるようにする。

これによって、寒く湿った環境と日差しの少ない季節とのバランスが保たれる。

現代的な食事法はもはや、このような季節の巡りを無視して、まったく異なる気候環境からかき集めた食品で構成されるようになった。

人々は、冬でもパイナップルやマンゴーなどの熱帯性食品を食べ、夏にステーキやチーズバーガーなどのずっしり重い動物性食品を食べている。

スーパーマーケットや自然食品店には、一年中あらゆる季節の食品が取りそろえられている。

自分が住む環境の変化に対応した食べ方をしなくなれば、自然との調和から逸脱し、多くのレベルで不均衡を経験するようになるのは、ごく自然なことである。

 

SADは、陰陽両極端な食事の組み合わせによって引き起こされ、特に肉・家禽類・卵などの油脂分やコレステロールを多く含んだ動物性食品、チーズ・アイスクリームなどの乳製品、ピザ・クラッカー・クッキー・チップスなどの堅く焼き締めた小麦粉製品、マヨネーズ・サラダドレッシングを含めてあらゆる種類の脂っぽい食品、熱帯性の果物や野菜などを大量に摂取したことによるものである。

SADの症例の大半には、新陳代謝の低下・体重の増加・性欲減退・他人との接触を避けるといった症状が見られる。

これは、熊などの動きが遅く、体が大きい陰性な動物に見られる冬眠状態と類似している。

このような傾向は、動物性・植物性の両方からの油脂分のとりすぎとともに、大量の堅く焼き締めた小麦粉製品や塩分過剰によって引き起こされる。

こうした陽性過剰のため、菓子・単糖類などを無性に欲するのが、SADの特徴である。

この疾患を解消するには、食事指針として、陰陽両極端な要因による症状のための「食事法その3」に従う。

全粒穀物・調理した野菜類、中でも秋から冬にかけての甘いカボチャ類・タマネギ・キャベツなどを使った野菜料理をとると、砂糖や単炭水化物に対する欲求が抑制される。

甘い野菜のドリンクを一か月間、毎日飲み、その後2カ月目は、一日おきに飲むと、血糖値の安定化に役立つ。

ニンジンと大根の飲物か切干大根のお茶を一週間に数回、数カ月間飲むと、体内に溜まった余剰な脂肪分の排出に役立つ。

切干大根にしょうゆ少々ふったものをとるのも効果的である。

症状を回復するには、自然に触れる機会を持つことが重要である。

できるだけ地元で採れた食材を用いるように心がけ、毎日、30分以上、戸外を歩くようにするとよい。

自分の身近な環境に見られる樹木・花々・植物・鳥のさえずりなどを識別できるように学習する。

天候のいかんにかかわらず、ガーデニング・ハイキング・近くの山や湖を散歩するのもよい。

写真撮影を趣味とするなど、このような方法はすべて、自分が住んでいる環境適応して、長い冬を乗り切るために役立つものである。

合わせて、もし臨むなら、太陽が降り注ぐ土地へ短期の旅行に出かけると、帰ってきたときには、十分その恩恵に浴し、元気を取り戻すとともに、自分が住む環境に感謝の念が湧き起こるであろう。』

 (THE マクロビオティック  久司 道夫 著)

 

 

このように見ると、体と心、そして食物は密接な関係を持っていることが、よくわかります。

 

いつもは無意識に食べている、または、好きなモノを優先して食べている食生活を、少し見直してみませんか?

 

病気治癒や予病に役立つだけでなく、「見神」への心身における準備としても、非常に役立つことと思われます。

 

心身が整うと、余計なモノが削ぎ落されるので、微細なエネルギーを感じ取りやすくなります。

 

微細なエネルギーを感じられるようになると、大きく意識が変容し始めます。

 

その状態で、グルの恩寵に与れる人は幸いです。

 

「見神」の瞬間は、自然とやって来るでしょう。

 

そのための準備(修行)は、個人がやらなくてはなりません。

 

棚から牡丹餅を期待しても、無駄です。

 

「見神」を望むなら、最低限の努力は必要なのです。

 

 

 

聖ラーマクリシュナ

「シッディとは本質をつかむこと。

”八大神通力”のシッディではないんだよ。

あのシッディのことは、クリシュナがアルジュナにこう言いなすっただろうーー『弟よ、もし八大神通力の一つでも持っていたら、その人はわたし(神)のところには来られない』と。

どうしてかといえば、神通力など持っていると高慢になって、高慢の気が少しでもあれば至聖をさとることができないからだ。

それから、プラヴァルタカ(初心者)、サーダカ(修行者)、シッダ(成就者)、シッダのシッダ(完成者)というのがある。

神様を拝みはじめたばかりの人はプラヴァウタカの段階だ。

この段階の人は額に宗派のしるし(ティクラ)をつけたり、首に数珠をかけたり、外側のことを熱心に実行する。

サーダカはずっと進んで、外見上のことにはあまり気を使わなくなる。

サーダカは神をさとることに憧れて、心の底からあの御方を呼び求め、称名をし、真剣に祈っている。

じゃあ、シッダは?

神は実在し、神だけがすべてのことをなさるのだ、という確信をもった人。

つまり、神を見た人のことだ。

シッダのシッダは?

あの御方と話をする人だ!

ただ見ただけじゃなく、親として、友だちとして、愛人として、あの御方と親しく付き合い、話し合うんだ。

木の中に火が含まれている、という信念。

一方、木から火を取りだして米を煮て食べ、満足し安心する。

この二つは別の品物だ。

霊的境涯に限界はない。

その上があり、またその上がある。」

 

「(恍惚とした様子で)ここにいるのはブラフマン智を求めている人たちだ。

無形の神の信者だ。

それも結構だね。

ブラフマン協会の協会員たちに向かって)

一つの理想(かんがえ)をしっかり持っていろ--形ある神でも、無形の神でも、そうすれば、いずれ神をつかむことができる。

そうしないとダメだ。

しっかり信仰していれば、形ある神の信者も神をつかめるし、無形の神の信者もつかめる。

砂糖のついたお菓子を正面からかじっても、横っちょからかじっても、甘いことは同じさ。

でも、しっかりした信念を持たなければだめだよ。

熱心にあの御方を呼ばなけりゃダメ。

世間の人たちが考えている神はどんなものか知ってるかい?

叔母さん連中の口ゲンカをいつも聞いている子供たちが、何かして遊んでいるとき、『神さまに誓って!』などと言う。

あの程度のものだ。

それから、キザな紳士がキンマの葉(インドの嗜好品)を噛み噛み、ステッキを手にもって庭を散歩しながら、花を一つ摘みとって友だちに言うーー『ねえ君、神は何というビューティフルな花をお造りになったものだろう!』

こんな程度のものさ。

でも、こうした俗人の気分はホンの一瞬の間のことでね、ちょうど焼けたフライパンの上の水滴のようなものさ。

一つの理想(かんがえ)をしっかり守って修行することだ。

飛び込むんだよ。

そうしなければ海の底にある宝玉は手に入らない。

水の表面でバシャバシャやっているだけでは何もつかめないよ」

 

「深く沈め。

神を愛することを学べ。

神の愛に浸れ、お前たちの祈りの言葉を聞いたがね、お前たちの協会じゃ、神さまの偉いことをやたらに言い立てるが、ありゃどういうつもりだい?--『おお神よ、あなたは大空をお創りになりました。広い広い大海をお創りになりました。

月の世界、太陽の世界、星の世界をお創りになりました』

ああいうことを言って、それほど役に立つものかねえ?

人はみな、旦那の別荘を見てびっくりする--木も花も池も部屋も、部屋の中の絵や何もかも、何とすばらしいものかと思って言葉も出ないほど感心する。

でも何人が、別荘をつくった旦那を探そうとするかね?

旦那を探すのは一人か二人だ。

神様を熱心に探せばその御方に会えるし、話も出来るんだよ--ちょうどわたしがお前たちと話をしているようにね。

ほんとだよ。

ほんとに会えるんだよ!

こう言っても--さあ、信じる人がいるかなあ!」

 

「お経の中で神様を得られるかい?

お経や聖典を読めば、せいぜいのところ、神は存在するらしいなあと感じる程度だろう。

自分で飛び込まなければ神様は会って下さらないよ。

深く飛び込んだ後で、あの御方は自分のことを知らせて下さるから、そこでいろんな疑いは晴れるんだ。

本を何千冊読んでも、口で何千回聖句をとなえても、情熱をかたむけてあの御方に飛び込まないかぎり、あの御方をつかむことは出来ないんだよ。

ただの学問だけでは人をだますことは出来ても、神をだますことは出来ない。

お経、書物、ただそれだけで何になる?

あの御方のお恵みなしには何一つどうにもなりゃしない。

だから、あの御方のお慈悲がいただけるように、一生懸命に努力することだ。

お慈悲がいただけたら、あの御方に会えるんだから、お前たちと話をして下さるんだからーー」

(大聖ラーマクリシュナ 不滅の言葉  マヘンドラ・グプタ著)

 

 

 

或る者は瞑想禅定によってそれを覚り

或る者は理論哲学(サーンキャ)を学んでそれを知り

或る者は名利を求めぬ仕事をして

それを通して至上我を見る

 

或る者はこのような霊的知識を知らなかったが

人からこれを聞いて至上者(わたし)を拝みはじめる

こうした人々も正智聞信の功徳により

生死の鎖から解放されるであろう

(バガヴァッド・ギーター第13章25ー26)

 

 

 

 

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