永遠の人

永遠のダルマ(真理) - 智慧と神秘の奥義

チャクラについて(8)アジナー・チャクラ(第6チャクラ)②視床、視床下部、下垂体

前回は、第6チャクラの「アジナー・チャクラ」を理解するために、松果体という脳の内分泌器官をみてみました。

 

松果体は、視床上部にある小さな内分泌器官ですが、

視床上部、視床視床下部は、「間脳」を構成しており、その5分の4を占めるのが、視床です。(間脳は、広義には、脳幹に含まれることもあります)

 

視床には、嗅覚以外の感覚情報がすべて集まっています。

その後、異なるニューロンによって大脳皮質へと伝えられますが、その一大中継地が視床で、

感覚野や運動野の特定の領域に投射し、中継核として機能したり、間脳その他の核や中脳からの投射を受け、連合野に投射しています。

 

この働きにより、幻視、幻聴、妄想、認知機能障害(統合失調症)の患者には、視床ドーパミントランスポーター(DAT)の機能に変化があり、健常者より30%のDAT増加がみられるとの報告があります。

一方、視床ドーパミンD2受容体の量が減少しているとの報告もあり、視床ドーパミン神経系の過剰活動が、情報の統合に乱れを生じさせていると考えらています。

 

次に、視床下部に移りましょう。

視床を囲む視床下溝よりも下方、第三脳室が下垂体に向かっている部位が、視床下部で、視床下部は、小さな器官ですが、体内環境を調整する重要な役割を担っています。

 

ひとつは、自律神経系の制御で、自律神経系は、内臓の働きや、血圧や血糖値、脈拍、体温などを無意識下で調整し、生体環境の均衡を保とうとするホメオスタシス(恒常性)を維持しています。

ホメオスタシスは、自律神経系とホルモン系の連動によって保たれており、視床下部はこのホルモン系の制御もおこなっています。

視床下部が分泌するホルモンとしては、副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン、成長ホルモン放出ホルモン、成長ホルモン抑制ホルモン、プロラクチン(乳腺の発達、乳汁放出に関係するホルモン)放出ホルモン、プロラクチン抑制ホルモン、甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンなどで、

これらの視床下部から分泌されたホルモンにより、下垂体は、成長ホルモン、乳腺刺激ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン、性腺刺激ホルモンという多くのホルモンを分泌します。

 

これらのホルモンは、第6チャクラよりも下位のチャクラへ働きかけ、それらのチャクラから各種ホルモンの分泌を促します。

つまり、第6チャクラが、第6チャクラ以下のチャクラの働きをコントロールしていると考えられます。

 

そういう意味では、第6チャクラは、体全体における隠れた司令塔であり、

「アジナー」とは、「命令」という意味だと書きましたが、その言葉通り、体全体を無意識下でコントロール(調整)していると言えます。

 

例えば、視床下部は、大脳辺縁系(記憶を司る海馬や情動を司る扁桃体など)や大脳皮質(思考や判断の中心的役割を担っている)から直接的・間接的に影響を受けています。

外部からの刺激によって、ある情動が生じると大脳辺縁系から視床下部に情報が伝わり、それにより視床下部は自律神経に、身体の各器官を適切な状態にするように指令を出します。
例えると、歩いていて脇道から急に自動車が飛び出してきたら、大脳辺縁系に恐怖の感情が生まれ、その情報が瞬時に視床下部に伝えられ、それを受けた視床下部が自律神経に指令を出し、交換神経が興奮することにより、急に血圧が上がり、心臓が早鐘を打ち、冷汗が出、全身の筋肉が収縮する、というような具合です。

 

生命の危機を感じた脳の情報を受けて、自律神経を通じて全身が危機に対応するよう瞬時に変化します。

このように、視床下部は本能的欲求や情動をつかさどる大脳辺縁系からの情報によって、自律神経をコントロールします。

また、視床下部は大脳皮質からも間接的に影響を受けます。
例えば、サスペンスやホラーの小説や映画を観てドキドキしたり、好きな異性から声を掛けられたら胸が高鳴るのは、その一例と言えます。

ストレスを受けるとその情報は、視床下部から脳幹(縫線核)に流れ、脳幹のセロトニン神経伝達物質)の働きが弱くなり、精神症状(うつ病やパニック症)の引き金になるとされています。

 

そして、視床上部には、前回の記事でご紹介しました睡眠や日内リズムに関与するメラトニンというホルモンを分泌する松果体があります。

 

最後に取り上げるのは、(脳)下垂体という多くのホルモンを分泌する内分泌器官で、

下垂体には、血管が非常に発達しており、分泌されたホルモンが効率よく血流に乗って全身に運ばれるようになっています。

下垂体前葉のホルモンの分泌を調節するホルモンは、視床下部から分泌されており、下垂体を通る血管のうちの一部は、視床下部を経由してから下垂体に入るため、視床下部の分泌調節ホルモンの刺激が効率よく下垂体前葉に伝わるようになっています。

一方、下垂体後葉ホルモンであるオキシトシンは、「幸せホルモン」「愛情ホルモン」とも呼ばれ、ストレスを緩和する作用があるとされていますが、

このオキシトシンは、視床下部神経細胞で産生され、視床下部から下垂体後葉にまで達している神経細胞の軸索を通して運ばれ、血管に放出されます。

このオキシトシンが、中枢神経系において、扁桃体へ放出されると、警戒心が解け、側坐核へ放出されると、快感を感じます。
末梢神経へ放出されると、平滑筋の収縮に関与して分娩時の陣痛、子宮収縮、乳腺の筋線維を収縮させ、乳汁が分泌されます。

 

ここまで、視床視床下部視床上部、下垂体について、現代の脳科学の研究でわかってきていることを簡単にご紹介しましたが、

ひと言で言うならば、これらの器官は、人間にとって、生命維持に欠かせない心と体をつないでいる情報の中継地と言えるでしょう。

 

専門的な内容ですが、これら器官の簡単な働きを多少なりとも、頭の隅に置いておくと、第6チャクラを理解する上で、非常に役に立つことと思います。

 

二回にわたって、内分泌器官としての働きのある脳の部位の働きをみることで、第6チャクラの役割や働きを見てきましたが、

第6チャクラは、脳の一部分に限定されているわけではなく、脳全体の働きに大きく関係していると思われます。

 

次回は、「意識」「感覚」「認識」といった更に微細な領域に関係している部位について、詳しく見ていきたいと思います。

 

 

聖ラーマクリシュナ

『智者(ジュニャーニー)の目的は自我の本性をしることだ。

それを智識といい、それを解脱と呼んでいる。

至上のブラフマンこそが自分の本性なんだ。

自分と至上ブラフマンは一つだ。

マーヤーのためにそれができないんだよ。

ハリシュに言ってきかせたんだがねーー

”何でもないさ。黄金の上にいくらか土がかぶさっているだけなんだから、その土をのければいいんだ”と。

信仰者は”私”を残しているが、智者は残さない。

どんなふうにして自我の本性に安住するか、ナングタが教えてくれたよーー。

”心を知性(ブッディ)のなかに溶かせ。

知性(ブッディ)を真我(アートマン)のなかに溶かせ。

そうすれば自我の本性に安住することができる”と。

でも、”私”はどうしたって残るよ――無くならない。

無限の水――上も下も、前も後も、右も左も水ばっかり!

その水のなかに水のいっぱい入った瓶がある。

中も外も水。

それでもやっぱり瓶がある。

”私”という相(すがた)の瓶がーー」

 

「智者の肉体は以前通り、”ある”。

しかし、智識の火で色情や怒りは焼き尽くされている。

ずい分前のことだが、大嵐のときカーリー堂に雷が落ちた。

わたしらが行ってみたら、扉や何かはどうにもなってない。

でも、ネジの頭が壊れていた。

扉は肉体のようなもの、色情や怒りはネジだ。

智者は神の話ばかり好んでする。

俗っぽい話になると彼は苦痛を感じる。

所詮、俗人どもは別な人種なんだ。

連中は頭に無明というターバンを巻いている。

だから、同じような世間話を飽きもせずくり返す。

ヴェーダに七住地のことが出ている。

智者が第五住地まで上がると、神に関する話しか耳に入らないし話すこともできない。

そうなると、彼の口からはただ智識の教訓(おしえ)しか出てこない」

「赤熱(ラーガ)の信仰になれば――つまり、神を愛するようになれば、神にふれることができる。

形式的信仰は入りこみやすく離れやすい。

称名を何回、瞑想をこれだけして、これこれの犠牲を供えて護摩を焚き、これこれの用具をつかって礼拝し、礼拝をする時にはこれこれの真言を称える。

こんなのが形式的信仰というんだよ。

こんなのはするのも簡単だが、やめるのも簡単さ!

よく人が言うだろうーー

『君、ぼくは幾日もハヴィシャ(特別の米を炊いたご飯に、決められた種類の野菜を茹でたものを添えた食事で、神聖な食べ物とされている)だけで過ごしてあれだけ礼拝したのに、何の効能もないんだ』なんてね。

しかし、赤熱信仰(ラーガバクティ)は決して退転しないよ!

どういう人たちがラーガ・バクティを持つ?

前生でたくさん善行(修行、奉仕など)をした人たちだ。

さもなくば永遠完成者(ニティヤシッダ)だ。

荒れた空家を掃除しているうちに、パイプをとりつけてある泉が見つかる!

土やレンガの粉がかぶさっていたのをすっかりとりのけてやると、とたんに水がシューッと噴き上がった!そんなものさ。

ラーガ信仰の人は、こんなことは決して言わないーー

『君、私は何日もハヴィシャだけで過ごしてきたが、何の効果もない!』

かけだしの百姓は、作物がとれないとすぐ土地を見放してしまう。

しかし先祖代々からの百姓は、作物がとれてもとれなくても百姓をつづけるよ。

親父も爺さんも百姓してきたんだから、百姓さえしていれば食べていけることがよくわかっているんだ。

ラーガバクティの人たちこそ本真(ほんとう)の信仰者だ。

神さまが全責任を負って下さる。

病院の名簿に登録されればーー病気が治らぬうちは、博士(せんせい)さまが退院させてくれないよ。

神様がつかまえていて下さる人たちは、何の心配もない。

田んぼの畦道を歩きながら、子供が父親の手をつかんでいる場合は田んぼに転げ落ちることもあるーー子供はうっかりして手を放すこともあるからね。

でも、父親が子供の手をつかんでいれば決して落ちない」

 

「家庭や世間のことをぜんぶ捨ててしまう必要があるかい?

執着をなくせばそれでいいんだ。

だが、修行はしなけりゃいけない。

五官の誘いと戦わなけりゃいけない。

砦の中から戦うのはとても有利だ。

砦のなかではいろんな助けが得られるからね。

この世は経験の場だ。

一つ一つ経験して、それを捨てていくことだ。」

(聖ラーマクリシュナ 不滅の言葉 マヘンドラ・グプタ著)

 

 

 

もし身勝手な考えで『戦わない』と思っても

その決心は空しいものだ

武士階級(クシャトリア)としての天性によって

君はどうしても戦わなければならぬのだ

 

クンティーの息子よ 君は迷いのため

わたしの指示に従うのをためらっているが

しかし 天性にかりたてられて

為(し)ないといっていることを為(す)ることになる

 

アルジュナ

至上主は(かみ)は全生物の胸に住み

かれらの行動を指揮する

御者が馬車を動かすようにーー

 

バラタ王の子孫よ 故に

かれに絶対服従せよ

そうすればかれの恵みにより

永遠の妙楽土に住めるようになる

(バガヴァッド・ギーター第18章59-62)

 

 

 

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