永遠の人

永遠のダルマ(真理) - 智慧と神秘の奥義

チャクラについて(3)-マニプラ・チャクラ(第3チャクラ)

前回と前前回の記事で、第1チャクラのムーラダーラ・チャクラと第2チャクラのスワディスタナ・チャクラについて書きましたが、

両チャクラは、位置的にも近く、働きにおいても似ている、ということがお分かり頂けたかと思います。

 

この二つのチャクラに共通な性エネルギーは、性ホルモンによってコントロールされています。

この性ホルモンは、視床下部から分泌される性腺刺激ホルモン放出ホルモン (LH-RH) が、脳下垂体での性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)の産生、分泌を促すことにより、第二次性徴などに見られるように、男女の著しい性差を顕著に生じさせます。

これらの肉体面における変化は、性ホルモンの分泌により促された結果ですが、

この性ホルモンの分泌量は、自律神経(交感神経と副交感神経)によりコントロールされており、通常は、自発的意識的コントロール下にはありません。

(女性の月経などはその一例ですが、時により、精神的な影響を受け、変化することもあります)

 

今回は、第3チャクラである「マニプラ・チャクラ」について見ていきましょう。

マニプラ・チャクラは、腹部の臍のあたりにあるとされ、「マニプラ」とは「宝石の町」という意味です。

 

この第3チャクラの辺りにある臓器と言えば、副腎、膵臓、胃などがあります。

 

まずは、副腎から見てみましょう。

『副腎は、2層構造をしており、副腎皮質および副腎髄質から構成される。

副腎皮質からは、コレステロールを原料に多種のステロイドホルモンが分泌される。

それらのホルモンをまとめて副腎皮質ホルモンと総称する。

副腎皮質ホルモンは、その機能から大きく3つに分類される。

体内での糖の蓄積と利用を制御する糖質コルチコイド、無機イオンなどの電解質バランスを調節する鉱質コルチコイド、そして生殖機能に関与する性ホルモン、特にアンドロゲンである。

副腎髄質からは、カテコールアミンであるアドレナリン、ノルアドレナリンが分泌され、体のストレス反応などの調節を行っている。」(Wikipediaより)

 

ここで、重要なのは、よく知られているステロイドホルモンです。

ステロイドホルモンは、生体のエネルギー利用を助ける方向に作用し、血糖値の上昇、水分の保持、気分の高揚などの作用を持ち、

このため、このステロイドホルモンが不足すると、全身の倦怠感などが出現すると言われています。

 

さらに、ストレス負荷により身体の神経・内分泌制御機構が働くことによりコルチコイドの分泌が亢進し、

ストレス応答の制御に関わるなど生体のホメオスタシス(恒常性)維持に重要な役割を果たしています。

コルチゾールの前駆物質であるコルチゾンとアドレナリンは、人体がストレスに対して反応する際に放出される主なホルモンであり、

これらは血圧を上昇させ、体を闘争または逃避反応 (fight or flight response) に備えさせ、

ストレスによって発散され、分泌される量によっては、血圧や血糖レベルを高め、免疫機能の低下や不妊をもたらす、と言われています。

 

また、このコルチコステロイドホルモンは、過剰なストレスにより多量に分泌された場合、脳の海馬を萎縮させることが、報告されており、

海馬は記憶形態に深く関わっているため、認知症との関連も問題視されるようになってきました。

 

いずれにしろ、副腎皮質ホルモンが、ストレスホルモンと言われるだけあって、ストレス反応と深い関係があることは明らかで、

ストレス社会に生きる我々にとっては、第3チャクラは、生きる上で、非常に重要なチャクラであることは言うまでもありません。

 

第3チャクラで、もう一つ見ておきたいのは、膵臓です。

膵臓には、二つの機能があり、一つは 膵液を小腸(十二指腸)に分泌している外分泌機能であり、

もう一つは、ランゲルハンス島と呼ばれる球状の小さな細胞の集塊が無数に散らばってる部位で、

インスリン(主として血糖を抑制する作用を有する血糖値の恒常性維持に重要なホルモン)と

グルカゴン(インスリンとともに血糖値を一定に保つ作用をするホルモンであり、インスリンとは反対に血糖値が下がって糖を必要とするようになったときに肝細胞に作用してグリコーゲンの分解を促進する)

を血液中に分泌しています。

 

このインスリンの分泌というホメオスタシスにより、人間は、血中の血糖値を自動的にコントロールしているわけですが、

極度に食事を摂らなかったり、糖尿病の薬を飲みすぎたり、特別な病気があると、低血糖症を引き起こしやすくなります。

また、これらの状態で激しい運動を行った時には、低血糖症がより起こりやすくなります。

(この低血糖症に罹っているいる日本人は、無自覚な場合が多く、

最近の高カロリー食の摂取により、糖尿病予備軍と言われている人は、全国に数千万人いると言われています)。

 

この低血糖症とは、血糖値が50mg/dLを下回ると、大脳のエネルギー代謝が維持できなくなり、

精神症状をおこしはじめ、さらには意識消失を引き起こし、重篤な場合は死に至ることになりますが、

通常は、他のホルモンによる回避システムが働くので、意識に異常をきたすには至りません。

しかしながらアドレナリンが大量放出されることに伴い、交感神経刺激症状が現れます(低血糖発作の症状はこれによります)。

例としては、大量の冷や汗、動悸、振戦、譫妄などで、アドレナリン、ノルアドレナリンによる諸症状として、精神症状は、にらんでいるような顔つきになり、暴力をふるったり、奇声をあげたりすることがあります。

身体症状は心拍数や拍出量の増加、血糖と脂質の上昇、代謝の亢進、手足の冷え、呼吸が浅い、眼の奥が痛む、動悸、頻脈、狭心痛、手足の筋肉の痙攣、失神発作、月経前緊張症、手指の震えなどがあります。

低血糖症の症状のなかでも、細胞のエネルギー不足で起こる症状は、異常な疲労感、日中でも眠気をもよおす、集中力欠如、めまい、ふらつき、健忘症、光過敏症、甘いもの欲求などがあげられています。

 

このように、第3チャクラのマニプラ・チャクラは、ストレスホルモンを放出することで、ストレスに対抗する個体防衛システムにおける主導的役割を果たしていると言えます。

 

第2チャクラのスワディスタナ・チャクラが、不安や恐れといった精神安定ホルモンのセロトニンによる影響を受けやすいチャクラであるのに対して、

第3チャクラのマニプラ・チャクラは、ストレスという明確な外敵に対応して、個体防衛反応を生じさせ、

アドレナリン、ノルアドレナリンという交感神経を刺激するホルモンを分泌することで、闘争あるいは逃避反応を生じさせることから、個体の生存本能に深く関係したチャクラであると言えます。

 

専門的な解説になりましたが、第3チャクラの特徴は、ストレスと密接な関係があることがお分かり頂けたかと思います。

 

生体防衛反応とも言うべき個体の生存本能にも直結した生理作用を一身に担っているのが、第3チャクラのマニプラ・チャクラとも言え、

強いストレスを受け続けると、第3チャクラが弱まったり、閉じたりしてしまうことから、

第3チャクラ、マニプラ・チャクラが活性化しているか否かは、心身ともに健康・健全な状態にあるかどうか?の指針にもなり得ると言えます。

 

次は、第4チャクラの、アナハタ・チャクラについてです。

 

 

『何の修行もしないのに神をつかむ人もいる。

その人たちは永遠の完成者と呼ばれる人だ。

称名誦経や苦行をして神をつかむ人たちは修行完成者と呼ばれる。

それから恩寵完成者――千年も暗闇だった部屋にランプを持って入れば、途端に明るくなってしまう!

それから、突然完成者というのもある。

大金持ちの目にとまった貧しい家の倅のようなものだ。

旦那は娘をその息子にめあわせる。

娘といっしょに、家屋敷、馬車、男女の召使い、みんな付けてくれる。

それから、夢中完成者というものもあるーー夢で見神した人だ

 

永遠完成者は別格だよ。

ラニの木(こすって火をとるための木片)のように、ちょっとこすりさえすればすぐ火がつくーーこすらなくてもいい場合さえある。

ほんの少し修行すれば永遠完成者は神をつかむし、また修行しなくても覚る。

しかし、永遠完成者は神をつかんだ後修行する。

ヒョウタンやカボチャみたいに、先に実がなってそのあとで花だ。』

 (大聖ラーマクリシュナ 不滅の言葉 マヘンドラ・グプタ著 より)

 

 

 

ブラマーの夜が明けると再び

万物群生は流れ出て活動を始め

暗闇になると溶解消滅する

物質世界はただこれを反復(くりかえす)するだけである

 

だがこの未顕現 顕現の現象(すがた)を超えて

別な世界が実在する

それは至上至妙にして永遠不滅

物質宇宙(このよ)が絶滅してもそのままである

 

その非顕現の清浄界こそ

不滅の妙楽世界であり

そこに到達した者は決して物質界に戻らない

そこがわたしの住居(すみか)である

(バガヴァッド・ギーター第8章19-21)

 

 

 

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