永遠の人

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チャクラについて(2)-スワディスタナ・チャクラ(第2チャクラ)

前回の記事では、第1チャクラのムーラダーラ・チャクラについて、書きました。

 

今回は、第2チャクラのスワディスタナ・チャクラについて詳しく見ていきましょう。

 

スワディスタナとは、「自らの住処」という意味で、実は、クンダリニーはここに眠っていたとされており、

その後、クンダリニーは第1チャクラであるムーラダーラ・チャクラまで下りたと言われています。

そういう意味からも、第2チャクラのスワディスタナ・チャクラは、第1チャクラのムーラダーラ・チャクラと非常によく似ており、関連が強いと考えられます。

 

それは、第1チャクラのムーラダーラ・チャクラは、排泄と性交の場として直接、外部との接触があるところですが、

第2チャクラのスワディスタナ・チャクラは、会陰と臍の間の辺りにあり、女性では子宮、男性では前立腺があるところにあり、第1チャクラのように、外部と直接触れ合ってはいませんが、

性ホルモンの分泌に大きな役割を果たしている器官は、女性では子宮であり、男性では前立腺であることから、性的なエネルギーに関係したチャクラであることは明らかです。

これらの器官が充分に機能していない場合は、性ホルモンが正常に分泌されず、子孫を残すという種の保存能力を発揮することが難しくなります。

 

また、排泄は、口から入った食べ物が消化器官で消化され、吸収された残りが体外へ出ることですが、

その間に、食べ物として体内に摂り込まれた物質は、食道、胃、小腸、大腸、肛門へと至る一連の消化器官と他の臓器からの消化酵素の働きにより分解、吸収され、栄養やエネルギーに変換され、肉体の維持活動に使われます。

 

第2チャクラは、この最終の消化プロセスを担っている腸の働きにも関係していると考えられます。

小腸は、主に栄養分の吸収を行う部位ですが、同時に、ホルモンでもあり、神経伝達物質でもあるセロトニンを分泌しています。

 

このセロトニンについて、Wikipediaによりますと、少し長くて難しい説明になりますが、重要なので、ここに転記させて頂きます。

 

必須アミノ酸トリプトファンから5-ヒドロキシトリプトファンを経てセロトニンになる。

人体内には約10mg存在し、消化管粘膜に90%、血小板中に8%、脳内の中枢神経系に2%存在する。

体内では主に小腸にある腸クロム親和性細胞、および腸クロム親和性細胞様細胞が産生し、腸の蠕動亢進に働く。

そのため、消化管のセロトニンが過剰に分泌されると下痢になり、分泌が少ないと便秘になる。

消化管で生成されたセロトニンの一部は血小板中に取り込まれ、血液凝固・血管収縮、疼痛閾値の調節、脳血管の収縮活動の調節などに働く。

一方、脳内の神経伝達物質として働くセロトニン(以下、脳内セロトニン)は脳幹の縫線核で合成される。

腸で生成されたセロトニン血液脳関門を通らないため脳のニューロンに直接作用する可能性はない。

5-ヒドロキシトリプトファン血液脳関門を通過するが種々の副作用を示すため、脳内セロトニンを増やすためには栄養学的にはトリプトファンの摂取が重要となる。

トリプトファン血液脳関門の通過にあたり、他のLNAAs(large neutral amino acids)(バリン・ロイシンイソロイシンフェニルアラニンチロシンメチオニン)と共通の輸送体を使って脳内に入る。

そのため、高たんぱく食などLNAAsが多い環境ではトリプトファンは脳へ取り込まれにくくなり、脳内セロトニン合成の律速段階となる。

また、Diksicらの研究によると健常男性は女性より約52%脳内セロトニンを産生する能力が高く、セロトニンの前駆物質であるトリプトファンが欠乏すると、女性では脳内セロトニン合成が男性の4倍減少する。

脳内セロトニンを生成する縫線核群は、大脳皮質、大脳辺縁系視床下部、脳幹、脊髄など広汎な脳領域に投射しているため、脳内セロトニンが関与する生理機能は多岐にわたる。

生体リズム・神経内分泌・睡眠・体温調節などの生理機能と、気分障害統合失調症・薬物依存などの病態に関与しているほか、ドーパミンノルアドレナリンなどの感情的な情報をコントロールし、精神を安定させる働きがある。

ホルモンとしても働き、消化器系や気分、睡眠覚醒周期、心血管系、痛みの認知、食欲などを制御している。』

とあります。

 

つまり、脳内のトリプトファンの濃度は、感情や精神を安定されることに関係している、ということになります。

この脳内のトリプトファンの濃度を上げるためには、トリプトファン必須アミノ酸のひとつなので、当然多くのたんぱく質を摂ればいい、と思いがちですが、

しかし面白いことに、ラットを用いた実験によると、高たんぱく質食を摂取させたラットは、血漿トリプトファン値は上昇したものの、脳内のトリプトファンセロトニン量が低下し、

一方、高炭水化物食(無たんぱく)を与えたラットでは、無たんぱく質食にも関わらず、脳内のトリプトファンセロトニンの量が増えた、という報告もあり、

これは、『高たんぱく食などLNAAsが多い環境ではトリプトファンは脳へ取り込まれにくくなり、脳内セロトニン合成の律速段階となる』という現象によるもので、

つまり、トリプトファンが、脳内に入るためには血液脳関門を通過する必要があるのですが、

たんぱく質を摂取すると、トリプトファンとその輸送経路で競合するほかのアミノ酸(LNAAs)も増加するため、結果として血液脳関門を通過するトリプトファンが少なくなり、

逆に高炭水化物食(無たんぱく)だと、たんぱく質はないけれども、上昇した血糖からインスリンが分泌されて、

それがトリプトファン以外のLNAAsの筋肉への取り込みを刺激するので血漿トリプトファン/LNAAs比が上昇して、競合が少なくなり、その結果、トリプトファンが脳に取り込まれる量が増えるという仕組みになっている、と考えられます。

 

これらのことから推測されることは、消化にも関する第2チャクラのスワディスタナ・チャクラは、

このスワディスタナ・チャクラを活性化するには、菜食であることが必要であると言う説もあることから、(密教ヨーガ、本山博著)、

摂取する食物が、感情や気分などを安定させるという精神的な働きに大きく関与している腸内セロトニンや脳内セロトニンの分泌に、大いに関係している、と言うことができるかと思います。

(これは、上述の通り、脳内トリプトファンの分泌濃度を上げるためには、摂取するたんぱく質の量を減らして、炭水化物の多い食事(玄米菜食など)が推奨される所以だと思われます)

 

セロトニンの分泌機能の活性、不活性は、精神的な影響を与えるという点で、第1チャクラとは異なり、第2チャクラ特有の特徴と言えるでしょう。

 

実際に、第2チャクラが弱まっている(不活性)状態でいると、精神的、情緒的、感情的な起伏の影響を受けやすくなり、セロトニンが抗うつ病薬として実際に投薬されていることからも、

根拠のない恐れや不安感などは、第2チャクラのスワディスタナ・チャクラが充分に活性化しているかどうか?に関係していると言えます。

 

今回は、精神的な疾患を患っている方々が増えてきている現状を踏まえ、

第2チャクラの不活性と精神安定剤的な役割を果たしているセロトニンとの関係を詳しく見てみました。

 

うつ病などの精神的な病を発症している方々の中には、第2チャクラのもう一つのエネルギーである性エネルギーの発現も乏しくなっているように見受けられます。

 

体と心は、密接なつながりをもって機能しています。

 

チャクラは、人体にあるエネルギーが放出される開口部ですが、そのエネルギーの強弱を知ることは、

体と心にどのような問題点が隠されているか?を知る手がかりともなり得ると言えます。

 

次回は、第3チャクラのマニプラ・チャクラについてです。

 

 

『純粋真我(シュッダートマ)である”それ”は、すべてに超越して無関係だ。

”それ”のなかにマーヤーまたは無知無明がある。

このマーヤーのなかに三グナがある――サットヴァ、ラジャス、タマス。

純粋真我である”それ”のなかにこの三グナがあるんだが、それにもかかわらず、”それ”はすべてを超越していて、すべてと無関係だ。

火の中に青い色の粒を放りこめば、青い炎がみえる。

赤い色の粒を放りこめば、赤い炎にみえる。

だが、火それ自体は何の色もない。

肉を運んでいた賤民がシャンカラにさわってしまった!

シャンカラが、「私にさわったな!無礼者め!」と叱ると、賤民は言った。

「もし、タクールよ。手前もあなたに触りませんし、あなたも手前に触れてはいませんよ!

あなたは純粋真我(シュッダートマ)ーーあらゆるものに無関係、超越していなさる」

ジュダ・バーラタも、それと同じことをラフーガナ王に言った。

純粋真我(シュッダートマ)はあらゆるものに超越し不可触だ。

そしてまた、シュッダートマは目で見ることはできない。

水に塩が混ざっていると、塩は目で見ることはできない。

純粋真我(シュッダートマ)こそ大原因(マハーカーラナ)だ。

原因(カーラナ)の原因だ。

粗大(ストゥーラ)、精妙(スークシュマ)、原因(カーラナ)、大原因(マハーカーラナ)とあってね、五元素(パンチャ・ブータ、地・水・火・風・空)は粗大(ストゥーラ)。

意(マナス)、知覚(ブッディ)、自我意識(アハンカーラ)は精妙(スークシュマ)。

自然(プラクリティ)または根源造化力(アディアシャクティ)は原因(カーラナ)。

ブラフマン、または純粋真我(シュッダートマ)が大原因(マハーカーラナ)だ。

この純粋清浄の真我こぞ、わたしたちの本性なんだよ。

智識(智慧)とは何だろう?

この、自分の本性を覚って、そこから心を動かさないことだ!

これが純粋真我を知る、と言うことなんだよ』

(大聖ラーマクリシュナ 不滅の言葉 マヘンドラ・グプタ著 より)

 

 

 

確固不動の決意と信念をもって

ヨーガの修行をつづけよ

小我の妄動より発する一切の欲望を捨て

あらゆる方面から感覚を統御せよ

 

十分な確信をもって一歩また一歩と

知性(ブッディ)に導かれてサマーディの峯に登れ

そして心をただ一つ真我(アートマン)に固定し

ほかの一切を思うな 考えるな

(バガヴァッド・ギーター第6章24-25)

 

 

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