永遠の人

永遠のダルマ(真理) - 智慧と神秘の奥義

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(40)「命」④

前回から「生命」「命」「生」について、ご紹介しています。 私たちは、今、「命」を体験し、人間として「生きている」わけですが、それぞれの人が、「命」については、個人的な感想を持っているとは思いますが、ヨーガにおける「命」の捉え方をご紹介したい…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(39)「命」③

人間の真の本性を悟ることは、Jnana Yogaでは、「真我実現」とか「自己実現」と称され、修行の目的となっていますが、この「真我実現」「自己実現」”Self-Realization”への足がかりとして、このブログでは、これまで、様々な聖者と呼ばれている方々の御言葉…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(38)「命」②

前回までの記事では、真我(アートマン)は、私たちの「魂」(プルシャ)のことであり、その「魂」は、太陽の如く、自ら存在し(輝き)、エネルギーを放射することで、本来は生命のない物質(Jada)である肉体に、生命エネルギーを送り、肉体はその力を受け…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(37)「命」①

『私』とは、肉体(物質)、心(精神)、魂(霊)の三位一体の存在のように言われることがありますが、実は、「肉体」という物質も「心」という精神作用も、「魂」という霊的な存在からの力がなければ、その働きを全うすることはできず、私たちが人間が、「…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(36)「創造」⑤

「世界の実在性と創造の理論」におけるアドヴァイタ(非二元)的宇宙は、二元世界に生きている私たちには、理解し難い宇宙観ではありますが、これが、究極的な真理であり、そこに至ることが、Moksha(解放、解脱)、つまり、ヨーガの究極的な目標であること…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(35)「創造」④

ここ数回にわたり、創造と世界の実在性について、アドヴァイタ(非二元)の世界観をご紹介しています。 アドヴァイタ(非二元)の世界観は、自己意識との密接な関係性を抜きに、理解することはできません。 両者は、切っても切れない関係にあるからです。 前…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(34)「創造」③

前々回から、「世界の実在性と創造の理論」について、ヨーガの世界観をご紹介しています。 通常、このことを理解することは、かなり難しいので、少し、噛み砕いた説明を試みてみようと思います。 改めて、私たちは、どのようにして、世界を体験(認識)して…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(33)「創造」②

通常、私たち人間は、自分の身体に起きている感覚知覚反応、そして脳に起きているその身体で起きた感覚知覚反応を処理する認知作用を通して、自分自身が世界を体験しており、自分自身も世界も実在している、と認識(結論)しています。 それは、この世界に対…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(32)「創造」①

これまでの記事で、私たちは、人間としての体験を通して、この世界(宇宙)が存在し、自分自身も○○××という個人として存在していると認識していますが、それが、マーヤ(幻妄の力)という神の魔術的な力が私たち人間に働いているために、脳に一種の「錯覚」…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(31)「マーヤー」⑥

前回の記事でご紹介しましたSwami Sivanandaのお言葉の中に、 『アートマン(真我)の智識(Atman-Jnana)に到達し、マーヤ(幻妄の力)を克服した彼は、何がマーヤ(幻妄の力)であるのかを知り、どのようにそれが発生し、破壊されるのかを知るだけであろう…

永遠の至福と自己実現(Sefl-Realization)(30)「マーヤー」⑤

ここ数回に渡り、マーヤ(幻妄の力)について、ご紹介しています。 人は、生まれてから、時間が経つにつれ、年を取り、やがて死を迎えます。 誕生から死までの期間は、人それぞれであり、その間に体験することも、最後の瞬間に起こることも、人それぞれです…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(29)「マーヤー」④

前回より、マーヤ(幻妄の力)が働いているがために、「世界」(人間の個人もこの中に含まれます)が実在しているかのような認識が、私たち人間に起きている、ということをご紹介しましたが、私たち人間が、自分の本性であるアートマン(真我)、世界の実相…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(28)「マーヤー」③

前回より、アドヴァイタ(不二一元=梵我一如)の基本的な考え方におけるヒントを、「マーヤ(幻妄の力)」に絞って、ご紹介していますが、ヨーガにおいて、最高の智慧(Prajnana)を獲得した聖者たちは、自らの体験を通して、真の宇宙構造を発見し、それを…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(27)「マーヤー」②

前回の記事で、神の力(シャクティ)が、マーヤ(幻妄の力)であるということについてご紹介させて頂きました。 この宇宙のすべての展開、動き(創造、維持、破壊、帰滅)が、神の力(シャクティ)によってもたらされていることを、先ず、理解し、心の奥深く…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(26)「マーヤー」①

前回まで数回に渡り、「神」について、ヨーガやウパニシャッドで語られている「神」の概念について、ご紹介しましたが、これまで漠然と頭に抱いていた「神」とは、かなり違っていたかもしれません。 より具体的な「神像」に迫るために、今回からは、前回ご紹…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(25)「神」④

前回までの記事で、「神とはどのような存在か?」「神は何処にいるか?」など、神についての智識をお伝えしました。 これらのことを知ることは、ヨーガ(神との合一)の道を短縮することにつながる有益な情報として、サンスカーラ(過去の残存印象、潜在意識…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(24)「神」③

ヨーガ(神との合一)という言葉にあるように、「神との合一」(見神)を果たすには、「神」についての智識(Brahma Jnana)は、ある側面では役立つとは言え、智識(Brahma Jnana)は、ただの観念(言葉)にしか過ぎない、ということも否めません。 神の智識…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(23)「神」②

前回から、ヨーガの世界における「神」、また、ウパニシャッドで説かれている「神」について、スワミ・シヴァナンダの「Bliss Divine」(日本未出版)から、抜粋して御言葉をご紹介しています。 さて、この「神」については、このブログの過去記事でも、度々…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(22)「神」①

今回から数回に渡り、「神」について、スワミ・シヴァナンダの御言葉をご紹介していきたいと思います。 前回のテーマは、「人間」でしたが、私たち自身が、人間である自分に対して抱いているイメージ(概念)は、どのようなものでしたか? また、スワミ・シ…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(21)

約8年前、当時はまだ表立って活動をされていなかったナーナ先生による”シャクティ・パータ”(一種のエネルギー伝授)を受けた際に、それまで体験したことのない至福体験(自分が消滅して、至福の中に溶け去ったような感覚体験)が起き、その時に、それまで知…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(20)

ここ数回に渡り、スワミ・シヴァナンダによるヨーガ的な視点から見た「人間」についての考察をご紹介しています。 これまでは、多次元的な視点から見た「人間」についてご紹介しましたが、今回は、この二元世界における生物学的、進化論的な視点から見た「人…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(19)

前回の記事では、「願望が、人間をこの世(地球)に縛りつけている一番の要因であり、己の中にある「神性」を悟ることを妨げている最も大きな障壁である」という主旨のスワミ・シヴァナンダの御言葉をご紹介しました。 何かを得たい、何かを達成したいという…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(18)

これまでの記事で、”「神性」こそが、私たち人間の真の本質、本性である”と書きましたが、このことに気づいている人達は、まだ極僅かであり、「人間」と「神」の間には、大きな分離や隔たりがあるというのが、一般的な感覚でしょう。 「人間」は被造物であっ…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(17)

前回の記事では、「人間」は、身体、心(マインド)、霊(魂)の「三位一体」であるとご紹介しましたが、身体と心(マインド)は、自我意識で簡単に把握できますが、霊(魂)となると、その実体を掴んでいる人は、かなり少ないと言えるでしょう。 ヨーガに卓…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(16)

今回から数回に渡り、「人間」をテーマに、ヨーガ的な観点からの「人間像」をご紹介したいと思います。 私たちは、「人間」、生物学的な分類では、ホモ・サピエンス(知恵のある人の意)であり、生物学的に言うと、『直立二足歩行によって、ヒトは体躯に対し…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(15)

己の内奥に内在している「真の自己」であるアートマンを悟る(実現する)ことは、私たち一般人にとっては、そう簡単なことではないとは言え、不可能という訳でもありません。(その一つの良いお手本として、ナーナ先生がいて下さいます) 個人個人の「意識の…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(14)

「ヨーガ」について、スワミ・シヴァナンダの「Bliss Divine]」から抜粋してご紹介していますが、その中で、『神を悟るための四つの主な道は、カルマ・ヨーガ、バクティ・ヨーガ、ラージャ・ヨーガ、ジニャーナ・ヨーガである』ことを、前回までの記事でご紹…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(13)

前回の記事では、神を悟る(体験する)ための主な道(ヨーガ)として、カルマ・ヨーガ、バクティ・ヨーガ、ジュナーナ・ヨーガをご紹介しました。 これらのヨーガを通して、私たちが、真の自己として、私たち人間の内奥に内在していらっしゃる実在としての「…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(12)

前回から、「ヨーガ」についてご紹介していますが、 私たちが「ヨーガ」と聞くと、先ず、ハタ・ヨーガの行法である「アーサナ」(体位坐法・ポーズ)やプラーナヤーマ(調気法)を思い浮かべる人が多いと思われます。 しかし、ここでは、「ヨーガ」の本来の…

永遠の至福と自己実現(Self-Realization)(11)

今回のテーマは、前回に引き続き、「ヨーガ」についてです。 今ある地球上のあらゆる宗教、あらゆる思想体系、あらゆる修行体系の中で、「ヨーガ」のように、至高の一者である「神との合一」をその主目的にしているものはない、と言えるでしょう。 その主目…